「バス旅のプロ」こと太川陽介が以前に「予告」したとおり、自らのYouTubeチャンネル「ルイルイチャンネル」で、1人だけのバス旅をスタートさせた。なんとそのルールが「さすがプロ」と唸ってしまうほど、厳しいものだったのである。
この「シン・バス旅」は、太川が選んだ都道府県の中から、スタートとゴールの市町村を抽選で決定。タクシー利用はなし、である。こう聞くと簡単そうに思えるが、テレビ誌記者が反論する。
「本家のバス旅は、番組がスタート地点とゴール地点を決定していました。途中でバスが途切れないか確認し、ちゃんとゴールできるルートを、あらかじめ設定しています。ところが、シン・バス旅は抽選ですから、バスがつながっていないかもしれない。どうやってもゴールできない可能性があるのです。あるいは、スタートからゴールまでの距離が、1日で行けないほど長くなることも考えられますね」
はたして、その懸念は的中しつつある。初回の旅は千葉県北部の神崎町をスタートし、県中央よりやや南の長南町がゴール。直線距離にして約60キロと、かなりの長旅になる。
5月21日に公開された初回配信は、スタートして成田駅に向かうところで終わったが、この先はかなり難航することになりそうだ。というのも、
「太川がXに旅の様子を投稿しているのですが、午前9時にスタートして、午後1時49分の時点でまだ成田に着いていないんです。翌日、午後1時42分に、小湊鐵道の光風台駅で困っている、と投稿している。簡単には進んでいないことがわかります」
リアルガチであることが売りの「バス旅」を越える本気度。その面白さも「本家」をはるかに上回るのではないか。
(鈴木誠)