あれだけテレビに出ずっぱりだった国際政治学者の三浦瑠麗氏が、表舞台から消えて久しい。夫(のちに離婚)で投資会社「トライベイキャピタル」代表取締役の三浦清志氏が業務上横領の疑いで逮捕・起訴されたことがきっかけだ。
それ以前はワイドショーのコメンテーターや、田原総一朗氏のお世話係(!?)として「朝まで生テレビ」(テレビ朝日系)にほぼレギュラー出演していた。気のせいかもしれないが、昨今、田原氏の暴走が目に余るのは、三浦氏が番組に出演しなくなったからでは、とも思う。
そういえば、松本人志は彼女の信奉者で、「ワイドナショー」(フジテレビ系)に彼女がゲストでやってきた際には「瑠麗さん、瑠麗さん」とデレついていたものだ。
そんなふうに大物を転がしながら今日の地位を築いてきた「瑠麗さん」だったが、夫の逮捕以降はパッタリと、なりを潜めていた。
とはいえ、肥大した承認欲求は抑えられないようで、Xやらインスタやらでの発信は怠らず。この4月、ついにはXで〈先日、夫婦を卒業しました。友人になりました。わたくし事ですが、三浦姓を選びましたのでお知らせいたします〉と離婚を発表した。
「夫婦卒業ねえ。夫婦って卒業するものだっけ」などという疑問はさておき、「とにもかくにも離婚で禊は済みました。心機一転、リスタートします」と宣言しているように思えた。
それから2カ月。6月15日早朝の「週刊フジテレビ批評」を見ていたら、一瞬、サブリミナルのように彼女が映ったのだ。この日はその週のメディアニュースとして、「フジテレビ6月の番組審議会」の模様を流していた。議題は「Live News イット!」について。ノンフィクションライターの最相葉月氏や、放送作家・脚本家の小山薫堂氏ら委員が発言する中、発言の様子は映されなかったものの、他人の言葉を退屈そうに聞いている三浦氏の姿を、カメラが捉えていた。
スーツやジャケットの人が多い中で、ひとりだけ黒のノースリーブで二の腕丸出し。何があっても、何を言われても気にせず、番組審議員を続けていたとは! 「鋼のメンタル」としか言いようがない。このぶんだと「朝生」復帰は時間の問題だろう。
三浦のしれーっと復帰術を、アンジャッシュ渡部建に伝授してやってほしい。実は渡部、6月21日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)にゲストコメンテーターとして出演するのだ。先週、そのことが告知されると、ネット界隈ではブーイングの嵐が吹き荒れた。「渡部を出すな」と吠えているのだ。
例の「多目的トイレ不倫」から4年、それでもまだ「出すな」と騒がれ続けている。そんな渡部に三浦氏の鋼のメンタルがあれば、そんな声にめげることなく、番組に出られるはずだから。三浦氏の動向と、渡部の「5時に夢中!」出演、どちらも目が離せない。
(堀江南)