─そんな中、芸人としてブレイクして、借金もほとんど返し終えたとか。今は配信番組「もぐら×岡野の『くずパチ』」などでも、楽しそうにパチスロを打つ姿を拝見しています。
「業界的には、パチンコ優位の時代がまだ続いていると思うんですが、やっぱりどっちに愛が強いかと言われたら、微差ですけど僕はパチスロなんです。完全にパチンコ派だった僕を戻してくれたのも『島唄』と同じ沖スロの『沖ドキ!』(ユニバーサルエンターテインメント)で、その後『ミリオンゴッド〜神々の凱旋〜』(同) や『リノ』(山佐)あたりが出たぐらいから『面白い台があったら、打ってみようかな』と思えるようになりました」
─大体ホールの設置が14〜15年にかけての機種ですね。ということは、パチスロに復帰されてから10年ぐらい経つわけですが、その間、6号機やスマスロも登場しました。
「スマスロの沖スロ『チバリヨ2』(オーゼキ/ネット)も出てますからね。ここからまたスロットの時代になってくれたら、なんて思っています(笑)」
─それにしても、沖スロがお好きですね。
「パチスロの場合『ミリオンゴッド』に代表されるような、大量出玉の爽快感は、もちろん楽しさの要素として大きいですけど、僕の場合は、やっぱり沖スロの音だったり、光だったりが本当に好きで。とりあえず、あの『キュイン! キュイン!』って音を聞いたら、脳汁が大量に出るじゃないですか!」
─ハイビスカスがピカッと光る瞬間だったり。シンプルな当たりの演出だからこそ、打ち手もドストレートに気持ちよくなれる、ということですか。
「そうですね。『島唄』のフグランプなんて、日常生活であんな色で光るものはないですからね。パチンコ屋さんでしか見られないんですよ。だから、パチスロも目的としては旅行に行くのと全然変わりません。普段は見られない景色が見たい。その上でお金が増える可能性まである。それがパチンコ・パチスロの素晴らしいところだと思います」
─もぐらさんがパチスロで学んだこと、人生訓などはありますか?
「学んだことはないですね(笑)。今となれば何の役にも立っていない。ただ僕は、パチスロのメダルを数えることなく、片手で毎回13枚ぴったり取ることができます。手が覚えてるんですね。僕が得たのは本当にそれだけ(笑)。でも、ずっと楽しいんですよ」