芦田愛菜が6月23日、20歳になる。2022年に成人年齢が18歳に引き下げられたことで、彼女が新成人になったとのニュースを聞いた時には「あの愛菜ちゃんが成人とは、時が流れるのは早いもんだのう」と思わず遠い目になってしまったものだが、あれからさらに2年が経っていたとは。
で、20歳ということは、いよいよ「アレ」が解禁となるわけだ。昨年、阪神・岡田彰布監督は最終的に「アレ」で封印していた「優勝」の言葉を解禁したが、愛菜ちゃんの解禁はもちろん「お酒」だ。
あれだけ好感度の高い彼女だから、どこのメーカーもとっくにオファーを検討、もしくはかけているはずだ。それこそ、ひと足先に20歳になった鈴木福くんと、サシ飲みするような演出のものならその効果は抜群だと思うが、どうだろうか。
若者のアルコール離れが叫ばれて久しい昨今だけに、それこそ「スマドリ」のCM起用、なんていうのもアリだ。
「スマドリ」を知らない人に念のため説明すると、浜田雅功(ダウンタウン)、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、福田麻貴(3時のヒロイン)、亜生(ミキ)らが出演し、ウルフルズの「ええねん」の替え歌で、「飲めなくってもええねん、何を飲んでもええねん♪」と歌うCMのことだ。
これはアサヒビールが提唱する新しい飲み方のことで、公式サイトでは、次のような解説がある。
〈お酒を飲みたい時、飲めない時、そしてあえて飲まない時、飲む人も、飲まない人も、ひとりひとりが、自分の体質や気分、シーンに合わせて、適切なお酒やノンアルコールドリンクをスマートに選択できる飲み方を指す「スマートドリンキング 」の略です。 アサヒビールの飲み方の多様性の提案です〉
この「スマドリ」を推進するべく、アサヒビールは電通デジタルの合弁会社となる「スマドリ株式会社」を設立しているそうだ。
それこそ「飲み方の多様性」などというものを訴求するCMなら、我々が抱く理想の優等生である、愛菜ちゃんのイメージにこそぴったりな気がするのだが。愛菜ちゃんからのメッセージであれば、老若男女が耳を傾けることだろう。
しかし、ここまで書いて、ふと気が付いた。現在、愛菜ちゃんは「サントリー天然水」のCMに起用されている。ということは、アサヒビールの「スマドリ」CM起用の可能性はまずない、ということが判明した。「吉本芸人の飲み会」的な今の演出は、もうひとつ面白みに欠けるだけに、ここは愛菜ちゃんにご登場願いたかったのに…。
それはともかく、成人になった愛菜ちゃんには、なにかしらのお酒のCMに出演してほしい、というのは正直なところ。
できれば最近ありがちな、明るく健康的なものじゃなくて、それこそ昭和の時代に見たような、ちょっと色っぽくてどこかメランコリックなものをお願いしたい。例えば大原麗子の「サントリーレッド」のCM「少し愛して。長~く愛して」とか。優等生なだけじゃない、愛菜ちゃんが見たい。
(堀江南)