この年末年始はCMウォッチを楽しもう。CMタレントの趨勢を見れば、世相のひとつがわかろうというもの。大躍進を遂げる人、スキャンダル失脚した大物、そして23年に出演数を増やしそうなタレントまで、事情通の覆面座談会で総まくりだ。
ベテラン芸能記者:年末年始はテレビCMも華やかになりますね。晴れ着姿の樹木希林さんが長瀬智也や岸本加世子と丁々発止を繰り広げる富士フイルムCMが懐かしい。それも今では、広瀬すずが横浜流星や村神様ことヤクルトの三冠王・村上宗隆と一緒に「チェキ」を撮るCMに代わって、時代が変化したなぁと。
スポーツ紙デスク:時代が変わったといえば、子役出身の芦田愛菜と福原遥の登場が増えた1年だった。芦田はCM契約17本で新たな「CM女王」になり、福原も朝ドラが始まってから7本と、急増した。香川照之の「性加害報道」でトヨタが大ヤケドを負い、CM降板ドミノが起きたことを考えると、スキャンダルと無縁の子役時代から人気者だった福原と芦田は、企業から見れば「超優良物件」。芦田は今もECCや小学館の図鑑など、家族むけのCMにひっぱりだこだけど、これで来春から理系学部に進学したとなると、しばらくは芦田が不動の女王の時代が続きそう。
ベテラン芸能記者:夫のスキャンダルから失地回復をしているのが、佐々木希。2人の子供の母親とは思えない美貌に加え、開き直っている今の方が貫禄もハクもついてきました。
広告代理店関係者:結婚後に変わったといえば、コーセー「雪肌精」のCMに出演する、存在感ある女優は誰なのかと、話題になりましたね。
スポーツ紙デスク:綾瀬はるか、北川景子に『空目』しました。綾瀬は別の化粧品会社のCMに出ているし、北川はもともとコーセーの別ブランドCMに出ている。よーく見たら、以前から雪肌精のイメージキャラクターを務めている新垣結衣、ガッキーだった。
広告代理店関係者:ガッキーは「アサヒの黒生ビール」CM起用の際も「顔が変わった?」とざわつきました。ふっくらした丸顔が、細長くなっています。
ベテラン芸能記者:男性ファンは、星野源との結婚で苦労しているんだと、勝手に思い込んでいるようですが。
スポーツ紙デスク:ガッキーも、もう34歳。リフティングでもしているのでは…。
ベテラン芸能記者:そのガッキーとかつてギャル役で共演していた戸田恵梨香の、突然の佐川急便CM降板が気になります。佐川のCMに起用されたのも、男勝りなエネルギッシュさが魅力だったのが、松坂桃李と結婚後、ドラマ降板や主演映画の興行不信など、悪い話題ばかりが続きました。
広告代理店関係者:降板で心配されるのが、23年5月に「King &Prince」を脱退すると発表した平野紫耀ですね。「嵐」枠のCMを1人で引き受けた形で、現在は9本に出演しています。「ジャニーズ枠」でのCMを見られるのも、あとわずか。平野の後を藤島ジュリー景子社長推しの「なにわ男子」が継ぐとなれば、ジャニーズ事務所内でまたひと悶着ありそうですね。
スポーツ紙デスク:順当にいけば、平野の後継は残留組の永瀬廉か、今年ブレイクした「Snow Man」の目黒蓮、あるいはCM好感度の高さに定評がある「Sexy Zone」の菊池風磨だと思うけれど…。
広告代理店関係者:永瀬と目黒はCM出演数が増えますよ。プロダクションを移籍後はコミカルな役が増えたバイプレイヤー・滝藤賢一や、サントリージン「翠」で視聴者に強烈な印象づけた桜井ユキ、イケオジ役が幼稚園児や小中学生にも刺さっていてセリフを真似されている竹野内豊も、CM出演数を増やしそう。反対に、年末に離婚する夫婦、カップルは、CMも年内で見納めになるかも。