人は見かけによらず、とはよく言われるが、日本サッカー界では元日本代表の前園真聖氏が、まさにそれにあたるのではないか。
イケメンで紳士的なイメージが強い前園氏は、実は高校時代は「コワ~イ存在」だった。そう明かしたのは、後輩の遠藤彰弘氏だった。
2人は鹿児島実業高校出身で、前園氏が3年生の時に遠藤氏は1年生。遠藤氏の目にはこう映ったと、前園氏のYouTubeチャンネルで明かしている。
「高校の時から図抜けていた。しゃべれないですもん。今はこうしてしゃべれているだけで、高校の時は本当にしゃべれなかったですから。めっちゃ怖かった。雰囲気が怖い。一緒に試合に出たくない時もありました」
この暴露に、前園氏はどうも納得がいかない様子。なぜ怖いと思ったのかを突き詰めていくと、
「(前園氏が)しゃべってくれないから怖いんですよ。今のゾノさんは考えられない」
実は前園氏には思い当たるフシがあった。しゃべらなかった理由は意外なもので、
「しゃべると体力を消耗するから。なるべく体力を温存するため」
思わず「そんなこと?」と言いたくなるものだったが、それだけ練習がキツかったからだ、というのである。
確かに鹿児島実業の練習はキツイことで有名。前園氏は必死に耐えていたようだ。それゆえ、図らずも後輩に怖いイメージを植え付けてしまった…という結末であった。
(鈴木誠)