顔を見せない人気歌手Adoが7月に全国アリーナツアーを開幕させる。しかし、顔を見せないスタンスながら、なんと握手会をすると発表したことで、ファンを一斉に驚かせた。
6月20日、Adoのスタッフが運営するXの公式アカウントが、7月10日に発売される2ndアルバム「残夢」購入者を対象に、スペシャル応募抽選規格を発表した。
直筆サイン入りポスターや、10月にK.アリーナ横浜で行われるライブのアルバム先行専用席招待といったコースと並んで、都内某所で10月に行われる握手会がラインナップされたのだ。当然、「どういった握手会をするのか?」に関心が集まったのだが…。
公式サイトには、握手会のイメージ図が載っている。それによれば、ボックスの中に入って外からは姿の見えないAdoが、ボックスに設置された穴に手を入れたファンと握手をするというもの。
にわかには信じられないが、それなら確かにAdoが顔をさらす必要はない。だが、「それでもいい」とコメントするファンがいる一方で、このあまりに斬新な握手会の方法には、疑問の声が止まないというのが実情だ。音楽ライターが話す。
「率直に、ボックスの中にいるのが本当にAdoなのかという疑問が湧かない方がおかしい。そこまでして握手会をする意味がわかりませんが、話題づくりという意図ならすでに成功でしょう」
Ado本人は、公式アカウントの発信を引用し「握手会します。ヨロです」とポストしている。さらに「ついに私がずっとやりたかったイタリアにある真実の口方式での握手会の実現です!本当に私が箱の中に入ります!信じて貰えるように頑張ります!信じて応募してください!!」と、コメントを発表している。
握手会はファンにとって、好きなアーティストと直接触れ合える貴重な機会だが…信じる者は救われるということか。
ちなみに、乃木坂46のファンだという3人の一般人に、同様の握手会があったら参加するかと聞いてみた。1人は「推しメンと握手できるなら…」と答えたが、2人は「顔が見れないうえに話せないなら行かない」と苦笑いだった。
やはり当選したファンが、本当に楽しめるのかどうかの想像すらつかないが、信じた人がバカを見ないよう、トラブルが起きないことを祈りたい。
(石見剣)