元サッカー日本代表の山口貴之氏による、前園真聖氏のYouTubeチャンネルでの発言をめぐって、日本サッカー史に残る「事件」がクローズアップされている。
それはアトランタ五輪代表の「強制送還事件」。合宿の最中、とある選手が西野朗監督から帰るように命じられ、合宿を離れてしまったのだ。城彰二氏は、帰された選手を山口氏であるとしていたが、山口氏は前園氏のYouTubeチャンネルに出演した際に、これを否定。城氏の勘違いであると指摘した。以下はその時の山口氏の発言である。
「彰二の記憶違いだと思うんですよ。強制送還させられたのは、鹿島アントラーズにいた増田忠俊。しかも強制送還ではなくて、増田は『使ってくれないなら帰る』と言って、自分で帰った。それを勘違いしている」
そして育成に関わっている自分の威厳がなくなるとして、城氏に訂正と謝罪を求めたのである。
これを聞いた城氏は、勘違いしているのは山口氏の方だとして、自身のYouTubeチャンネルで反論返し。
「強制送還させられたよ。(山口氏が言っているのは)オリンピックの話でしょ。俺の認識ではユース時代。上野優作さんとか、山口さんとかいて、であれは鹿島ハイツだよ。鹿島ハイツっていう、茨城にある合宿所で(山口氏が)事件を起こして、それで強制送還させられた」
何が起きたのかは言えないそうで、大事件であったことを匂わせた。
どちらの記憶が正しいのか、城氏は直接対決を要求。山口氏に出演を呼びかけた。
城氏の記憶は細部にわたっており、現段階では強制送還させられたのは山口氏が有力。直接対決で真相が明らかになる日が楽しみだ。
(鈴木誠)