1998年以来の優勝を狙うDeNAの大型ルーキーといえば、外野手の度会隆輝だ。ところが7月7日、甲子園での阪神戦で1試合2失策とやらかしまくり、立場が危うい。
4点リードの5回無死一塁、阪神・野口恭佑の右前打をなんと後逸。一塁走者の小幡竜平を生還させてしまった。
勝利まであと2人に迫った9回一死満塁では、代打・原口文仁の右前打に前進守備で対応、ストライク送球していれば「ライトゴロ」に終わっていたが、悪送球。一塁側ベンチ付近にボールが転々とする間に2者が生還し、痛恨のサヨナラ負けを喫した。度会はグラウンドに膝をついて呆然自失に。ナインに支えられて立ち上がり、ベンチへと引き上げた。三浦大輔監督は手厳しく言った。
「試合に出てる限り、年齢は関係ない。慌てる必要もないし、ミスをなくしていかないと」
DeNAにはセ・リーグワースト11失策の牧秀悟がいる。度会はまだ3失策。決して悲観することはないが、勝負どころでやらかしてしまえば、印象が悪いということだ。
「せっかくチームのムードメーカーとして定着しつつあるのに、拙守で試合に出られなくなったら、まるで阪神の佐藤輝明みたいに沈んでしまう。実にもったいない」(スポーツ紙デスク)
度会にとっては「ノーモア・サトテル」が合言葉となりそうだ。