エルムSは、血統ビームオリジナル「血統系統分類」のノーザンダンサー系で、国別血統タイプが「父米国型」の馬が古くから好走を続けています(血統系統、国別血統タイプはスマート出馬表で無料公開中)。
【22年】父がノーザンダンサー系で米国型の出走は2頭のみ。該当血統馬のフルデプスリーダーが9番人気で1着、ウェルドーンが6番人気2着。
【23年】父がノーザンダンサー系、かつ国別血統タイプ米国型の馬の出走は2頭のみ。該当血統馬のセキフウが6番人気で1着、同じく米国型ノーザンダンサー系のワールドタキオンが2着しました。さらに22年、23年の1、2着馬は、いずれもヘニーヒューズの血を持つ馬でした。
それ以前も父がノーザンダンサー系で国別血統タイプ米国型の馬が好走しています。該当血統は次のとおりです。
【16年】リッカルドが7番人気で1着。
【17年】テイエムジンソクが2着、ドリームキラリが8番人気で3着。ちなみにドリームキラリは、翌18年も2着に好走しています。
札幌ダ1700メートルは小回りで持続力が問われるため、芝の主流血統サンデー系の影響が薄い馬も走りやすいレースです。父と母父がどちらも「非サンデー系」の中でも、好走が目立つのは「米国型」と「欧州型で配合された馬です。
【14年】10番人気で3着したインカンテーションは、父米国型×母父欧州型。
【16年】7番人気で勝ったリッカルド、3着モンドクラッセも父米国型×母父欧州型。
【19年】1着馬のモズアトラクション、3着サトノティターンは、父欧州型×母父米国型。
【22年】9番人気で勝利を収めたフルデプスリーダーは父米国型×母父欧州型。
【23年】前述した1着馬のセキフウ、2着ワールドタキオンも父米国型×母父欧州型です。
ダート重賞は高齢馬の出走も多いですが、若い馬の方が優勢で、特に5歳以下の馬は注目に値します。
テーオードレフォンは父がドレフォン。ノーザンダンサー系で国別血統タイプは米国型の種牡馬です。母父は欧州型のブライアンズタイムで米国型と欧州型の配合馬。兄は地方、中央の砂競馬のGⅠで多数勝利を収めているエスポワールシチー。血統の適性に加えて血統のスケールも重賞を勝てる血統馬です。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン」(オーパーツ・パブリッシング)他多数