2021年から3年連続で収入が1億円を超えたことをテレビ番組で告白している、人気コスプレイヤーのえなこ。所持している衣装の数は300着ほど、1キャラクターのコスプレに100万円以上かかることもあるだけに、1つ1つのコスプレのクオリティを大事にしているようだ。
そのえなこだが、テレビ朝日のYouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」で8月3日に公開された番組「オーイシマサヨシ×鈴木愛理のアニソン神曲カバーでしょdeショー!!」の中で、人気テレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」劇中歌「God knows…」をヒロインのハルヒになりきってカバーした。
同曲は文化祭でハルヒがバニーガール衣装で演奏したシーンがファンの間で伝説化しているが、えなこにとっても思い入れのある大好きなアニメで、バニーガールコスプレはもちろんのこと、アニメ作中でハルヒが使っていたイタリアンギターを自前で用意する本気ぶりを見せた。その再現度の高さに視聴者がザワついたほどだ。アニメに詳しいエンタメ誌ライターが、興奮気味に語る。
「網タイツにハイレグのバニーガールのコスプレということで、後姿を映したショットでは、えなこのヒップに釘付けになった視聴者が多かった。もちろんバストもこれ以上ないほど強調されていましたし、一言でいえば〝目のやり場に困る〟パフォーマンスでした」
ところが、同じく番組MCの鈴木愛理が「アニメから飛び出てきた感がスゴイ」と、やはり超一流コスプレイヤーのクオリティを絶賛する一方で、シンガーソングライターのオーイシマサヨシは「上手くなってる」と驚愕したように、ファンが目を見張ったのはむしろ、彼女の歌唱力だった。
「えなこは『音痴』というイメージが確立していました。その原因は、20年に放送された『東大王』(TBS系)。実際に歌って人気曲の歌詞の穴埋めをするクイズで、松任谷由実の名曲『やさしさに包まれたなら』に挑戦したんです。これをラップ調で歌い、見事に歌詞は当てることはできたのですが、ラップ調の歌の音程がガッツリと外れていたことをイジられると、SNSでその音痴っぷりが際立ったとトレンド入りを果たすほどの反響があったのです」(前出・エンタメ誌ライター)
実際のところ、えなこはボイストレーニングに励んでCDデビューを果たしており、決して元来の音痴というわけではなく、炎上してしまった「やさしさに包まれたなら」については「歌がよくわからなかったが故にラップ調で歌っただけ」と本人が釈明している。
しかし、普段はえなこの〝歌〟に縁がない人は、その音痴のイメージのまま、今回の「God knows…」を聞いたことで、頭をハンマーで殴られたかのように衝撃を受けたというわけだ。
ここ1年半ほどはCDリリースがないが、歌唱力がまさかの「武器」と評価されたことで、最強コスプレイヤーに対してアニソンを歌う仕事の依頼が増す可能性が出てきた。そうなったら、収入は1億円どころではないだろう。
(田中康)