多くの人気タレントを抱えるジャニーズ事務所の“派閥争い”がにわかにクローズアップされている。
「大きく分けて、ジャニーズには3つの“派閥”があると言われてきました。社長のジャニー喜多川氏率いる“ジャニー派”、SMAPのチーフマネジャーI女史が率いる“I女史派”、嵐やKAT-TUNなどを育てた藤島ジュリー景子氏を中心にした“ジュリー派”です。民放では、今までこれらの派閥グループが共演しないように配慮してきました。テレビ番組では、SMAPと嵐の共演は絶対タブーと言われています」(音楽関係者)
特に、最近は次期社長と目されている藤島氏とI女史の争いが激しさを増していたという。
そんな中、ジャニー氏の姉で副社長あるメリー喜多川氏が週刊誌の取材に応じ、「(派閥が)事実なら許せない」「(I女史が)対立するなら出て行ってもらう」と警告。さらに、次期社長がジュリー氏だと明言した。
「女帝」と呼ばれるメリー氏のこの発言に慌てたのは各テレビ局である。
「今までは各局にI女史派の担当者がいましたが、このことでI女史派の担当は解散。そうしなければ、派閥なんてないと言い切るメリー氏に目をつけられてしまうからです」(テレビ局関係者)
いい例がI女史との関係が深かったTBSである。
「いつまでもI女史とべったりな関係を続けるTBSにメリー氏がキレて、人気番組だった『ひみつの嵐ちゃん!』を強引に打ち切ってしまったと、もっぱらの噂です。もちろん局の視聴率は大打撃。業界では“嵐事件”と言われました。以来、各テレビ局はTBSの二の舞になるのを極度に恐れています」(制作会社ディレクター)
さらにメリー氏の発言を受けて、事態はますます緊迫感を増している。
「光GENJI以降、ジャニーズを支えてきたのは間違いなくSMAPです。90年代に彼らの活躍がなければ、ジャニーズが芸能界で現在の地位を維持し続けてこられたかはあやしいところ。記事で、メリー氏は『ジャニーズのトップは近藤真彦』と言っていましたが、それは年長者という意味であって、やはり今のジャニーズの顔はSMAPですよ。テレビ局員の間では、窮地に立たされたI女史がSMAPを率いて独立するのは時間の問題、と予想する人は多い。そうなると、さらに大きな騒動へと発展するでしょう」(前出・音楽関係者)
もしI女史がSMAPを連れて独立したら、テレビ局側はさぞかし対処に困るだろうが、果たして半世紀に渡り芸能界に君臨し続けたジャニーズ王国は一体どうなるのか!?