芸能事務所SMILE-UP.の藤島ジュリー景子代表取締役が、8月までに関連会社4社の会長職を全て退任していたことがわかった。
ジュリー氏は昨年10月、旧ジャニーズ事務所の創業者で、自身の叔父にあたるジャニー喜多川氏の性加害事件を受けて「全ての関係会社から、代表取締役を降りる」との意向を表明。
しかし、それから半年以上が経過した今年5月の時点でも、グループ会社4社の会長にとどまり、役員報酬が支払われていることに批判の声が上がっていた。
SMILE社はこれまでジュリー氏について、役員報酬は支払われているものの、いずれも経営には関与しておらず、「順次、退任する方向」だと説明。それをようやく実行したことになる。
SMILE社は性加害問題の被害者への補償業務を終えた時点で廃業するため、これでようやくジュリー氏は、何の権限も持たないことになった。
「これまで長年、役員に君臨し、少なく見積もっても毎年6~10億円の報酬を受け取っていたと思われます。叔父がしでかしたことを申し訳ないと思うなら、自腹で性加害の被害者に補償金を支払うべきだった。そうすれば、自身に対する世間の評価は上がっていたはず」(テレビ局関係者)
SMILE社の東山紀之社長は一時期、ジュリー氏と結婚して旧ジャニーズの後継者になると目されていただけに、ジュリー氏とは深い関係にある。それだけに、さすがにジュリー氏が「タダ」で身を退いたとは思えない、とみる向きもある。
「相当な金額の功労金が支払われて、退任したのではないでしょうか」(芸能記者)
ジュリー氏は嵐、SUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)、KAT-TUN、NEWSらを売り出して来ただけに、「直属」だったタレントは影響を受けそうだというのだ。
「マネージメント業務はすでにSMILE社から新会社のSTARTO ENTERTAINMENTに引き継がれましたが、積極的にタレントのために動くことはなさそうです。そのため、今年11月の嵐の25周年も何事もなく終わりそうで、嵐のファンクラブ会員が減るかもしれない」(前出・芸能記者)
ジュリー氏の退任により、芸能界に築き上げた「ジャニーズ帝国」は完全に崩壊を迎えた。
(高木光一)