「行列のできる相談所」がいよいよ3月30日に、23年の歴史に幕を閉じる。だがその最終回となる生放送ではなんと、それまで番組で起きた事件簿を「再現ドラマ」で振り返るという異例の内容に。これにはなんとも笑えない「映せない問題」が横たわっていた。
事前の発表によると、東野幸治役を野間口徹が、フットボールアワー・後藤輝基役を元A.B.C-Zの河合郁人が演じるという。特に野間口は東野の「チリチリヘア」を完璧再現しているそうだ。
だが通常ならば、過去の名シーンをそのまま流せばいいはず。なぜわざわざ役者を使って再現するのか。
「これは23年間で主要メンバーが次々と、映せない人物になってしまったからなんです。初代司会の島田紳助は2011年、暴力団関係者との交際発覚で引退。元雨上がり決死隊・宮迫博之も2019年、闇営業騒動で降板した。アンジャッシュの渡部建は2020年に不倫スキャンダルで番組を去り、最近ではフワちゃんも2024年8月に、やす子への暴言投稿で活動休止を余儀なくされています」(芸能ジャーナリスト)
過去の映像の大半が使いものにならなくなるほどの「問題児」だらけ。そこでスタッフは、ドラマ化という奇策に打って出たのだ。
「ちなみに2013年の、後藤による公開プロポーズシーンは、河合の演技と実際の映像を組み合わせます。おなじみの法律相談や『カンボジアプロジェクト』は復活させ、豪華ゲストが生出演するとのことです」(日本テレビ関係者)
渡部や宮迫の件は、中居正広や松本人志のスキャンダルに比べれば、大したことはなかろう。そろそろ復帰させてあげてもよさそうだが、これが23年続いた長寿番組の最後の姿とは、あまりに悲しすぎる。
(魚住新司)