首位・巨人に2ゲーム差と〝アレンパ〟に向けて負けられない阪神がローテーションを再編した。
9月18日の中日戦の先発投手は、中6日でローテ通りに村上頌樹となったが、1日置いて20日のDeNA戦は西勇輝が中11日、21日のDeNA戦は青柳晃洋が中10日で先発することが判明したのだ。
つまり、13日、14日に先発していた高橋遥人と才木浩人は次回、中6日の登板をスキップさせて、才木が22日、高橋が23日の巨人戦に登板することになる。現状、最も信頼のおける2人を巨人にぶつけるわけだが、ここでポイントとなるのはビーズリーだと、在阪スポーツ紙デスクは言うのだ。
「15日に先発していますから、巨人戦のどちらかに先発することも可能なはず。ここは〝第2先発〟として中継ぎ待機するのでは。ビーズリーが後ろに控えるとなれば、才木もしくは高橋は初回からアクセル全開で巨人打線を封じ込めにいけます」
一方の巨人は、22日の阪神初戦には菅野智之が先発予定だが、
「菅野は前々回、9月10日の広島戦では投球数を57球に抑え、前回は15日の中日戦に中4日で登板しています。これも最後の阪神2連戦が優勝するための最重要ポイントとにらんでのこと。すべて逆算して菅野のローテーションを決めていたのでしょう」(在京スポーツ紙記者)
だが、巨人が頭を悩ませるのは翌23日の先発だ。ローテ通りなら23日は赤星優志だが、今季は阪神戦に3回先発して3敗。防御率3.60と満足のいく結果を残せていない。
「赤星ではなくグリフィンを先発させる可能性がある。ですから、グリフィンの18日の投球数に注目してほしい。余力を残して降板させるなら、23日の阪神戦での先発が濃厚と見ていい」(前出・在京スポーツ紙記者)
とはいえ、グリフィンは阪神戦に今季3度先発して防御率は赤星より悪い5.65だ。どちらが出てきても、阪神は「ドンと来い」というイメージだろう。巨人ベンチの思惑を、前出の在京スポーツ紙記者が推察する。
「阪神は高橋が先発する23日の勝ちは計算できる。そこで巨人は22日に目一杯の勝負をかけるはず。才木とビーズリーの2枚が相手で接戦になったとしても、菅野で1勝を全力で取りにいく。逆に阪神は逆転優勝のためには、才木に〝今シーズンの姿〟を変わりなく見せてほしいところでしょうね」
週末はセ・リーグのペナントをかけた熱戦を期待したい。
(石見剣)