一時は「退社説」まで浮上したTBSの野村彩也子アナが、アナウンサーセンターに復帰したことが分かった。TBSの発表によると「当面は声の仕事を中心に活動いたします」とのことで、長期にわたる休養の理由については、業務過多による「体調不良」と説明された。さらに「当社としては、その兆候を早期に察知することができず、業務負担をコントロールできなかったことを深く反省しており、再発防止に取り組んでおります」と謝罪した。
狂言師・野村萬斎の娘として知られる野村アナは、慶応大学を卒業後、2020年にTBSへ入社。直後から「あさチャン!」のお天気キャスターに起用され、「ひるおび!」のコーナープレゼンターとして顔を売った。局は将来のエースアナとして期待していたのだろう、2年目には10本以上のレギュラーを持ち、人気アナに躍り出たのだった。
ところが2023年の春頃から徐々に出番が減り、9月6日深夜のレギュラー番組「よるのブランチ」を最後に、出演が途絶えていた。当時「体調不良で起きられない」「遅刻グセがある」など様々な憶測が流れ、TBSの「過重労働」が指摘されたこともある。
このまま退社するのではないかとみられていた中での復帰発表に、ファンは胸を撫で下ろしていることだろう。女子アナウォッチャーが語る。
「局が『業務負担をコントロールできなかった』と1人の女子アナに謝罪するのは、まさに異例のこと。休養前に『遅刻グセ』のウワサが広まったこともあり、あくまでも業務過多だったということを示すために、家族との調整が行われたんじゃないでしょうか。父の野村萬斎からなんらかの条件提示があった可能性も否定できません」
そもそもTBSでは安住紳一郎アナや江藤愛アナなど、野村アナよりも激務をこなしているアナウンサ-は少なくない。これまでにも幾度となく過重労働が指摘されているが、いまだに改善されたようには見えないのだが…。
野村アナの休養中、1年後輩の佐々木舞音アナや2年後輩の南後杏子アナ、御手洗菜々アナが台頭しており、野村アナの影はすっかり薄くなっている。現場復帰は喜ばしいことだが、競争の激しい女子アナ界で生き残るためには、根っからの「お嬢様気質」がネックになりそうだ。
(ケン高田)