人気野球ゲーム「プロ野球スピリッツ2024-2025」が10月17日に発売されるのを前に、大谷翔平の「能力値」が初公開された。
とりわけ目を引くのは、大谷の野手としての特殊能力「盗塁」だ。当初は「C」評価の予定だったというが、メジャー史上初の「50本塁打50盗塁」達成を受けて「A」に上方修正されたのだ。
大谷はナショナル・リーグ2位の盗塁数だが、トップのデラクルーズ(レッズ)に残りわずかな試合数で、どこまで迫れるか。最終的に60の大台に届けば、「S」への再修正があるかもしれない。
パワプロの盗塁能力値の上方修正は、ファンの間で瞬く間に話題になったが、一方で気になるのは「プロスピ」と人気を二分する、同社のもうひとつの野球ゲーム「パワフルプロ野球2024-2025」の対応だろう。
今年7月18日に発売された、シリーズ30周年記念作となる「パワプロ」での大谷の能力値は、シリーズ過去最強クラスとなるパワー「S」が与えられており、長打力は申し分ない。一方で走塁は「B」ながら、盗塁はまさかの「E」評価。ファンからは「これで本当に50盗塁できるのか」「コナミの査定ガバガバだな」と、散々な言われようなのである。
ゲーム内の能力は昨年の成績を元に算出されるため、エンゼルス最終年の「20」という盗塁数を鑑みれば、せめて「C」はあってもよかったのではないだろうか。
そもそも大谷が今季、一気に盗塁数を積み上げているのは、春キャンプで集中的に走塁練習をした結果でもある。また今季のメジャーリーグは、ホームベースを除く全てのベースが縦横約7.6センチずつ大きくなっており、盗塁しやすくなっている。次回のアップデートでは、一気に評価が上がるのは間違いないだろう。
翻って日本球界ではここまで、ソフトバンクの周東佑京が41盗塁を決めているが、「パワプロ」では、走塁「A」、盗塁「C」となっている。メジャーと単純比較することはできないが、いずれも大谷を大きく上回る評価に、納得がいかない野球ファンは多いのではないか。
(ケン高田)