フジテレビは9月27日に定例社長会見を行い、9月7日に放送した「有吉の夏休み2024」に関して、タレントのフワちゃん登場部分を編集して放送した件について言及した。
同番組はハワイのグルメ、ショッピング、バイクツアー、遊覧飛行、ゴルフなど、様々なアクティビティを有吉弘行とその仲間たちが楽しむ模様が主な内容。だが今回は、SNSでの不適切投稿により芸能活動休止を余儀なくされているフワちゃんが一切映らなかったことで話題となっていた。
そして、同社幹部は「人権を尊重するという当社のコンプライアンスガイドラインに基づき、フワちゃんサイドとも協議の上で〝全カット〟という編集を行った」と説明している。この件について、芸能記者は感嘆したという。
「画質が粗くなったり、アングルが不自然になったりといった違和感こそありましたが、まるでフワちゃんが最初からいないかのような編集技術に驚きました。制作サイドの頑張りが見て取れましたね」
ところが、フワちゃんを全カットするにあたり、思いっきりトバッチリを食らってしまった共演者がいた。平成ノブシコブシの吉村崇だ。
9月25日にYouTubeチャンネル「東野・吉村のVTuberはじめました!」が行った生配信で、吉村は東野幸治から「有吉の夏休み」での活躍がまったく見受けられなかったと辛辣な指摘を受けていた。
これに対し吉村は「いろいろあったんですよ。めちゃくちゃ活躍しましたよ。でも、必ず横にいたんです」と、見せ場はしっかりあったものの、フワちゃんが常に隣りにいることが多かったと説明し、それ故に「全部切られた…」と活躍シーンがカットの対象になってしまったと裏事情を暴露した。
実際はフワちゃんと吉村でネタを考え、現地でコントを披露してしっかり笑いをかっさらうことができたというから運が悪い。ウケたコントシーンだけでもオンエアしてほしいと吉村はフジテレビ側に頼み込んだそうだが、当然、受け入れてもらえなかったという。
とはいえ、見せ場がなかった理由をすべてフワちゃんのせいにするのはいかがなものかと、前出の芸能記者が苦言を呈す。
「吉村に関しては番組オープニングで、羽田空港でタバコを買おうとしたところ、カードが止められていたことが発覚しています。2021年には仮想通貨に手を出して、預金が100分の1まで減少したことを明かしていましたし、現在も金銭状況がよほど厳しいのか、恒例となっていた高級時計の破天荒買いを見せるシーンはなく、それどころかSnow Manの深澤辰哉からお金を借りてショッピングをしていたようです。進行役でありながら、やたらと甘噛みを繰り返すなど、どうもロケに気持ちが入っていない様子が共演者だけでなく、視聴者にも伝わっていた。原因はフワちゃんだけではないでしょう」
確かに特番で、外的要因で全カット騒動の被害を受けてしまったことは気の毒だ。だが、共演者に「今回の吉村は元気がないから心配してるの、ホントに」と言われているようではタレント失格。ウリである「元気」を取り戻すまで、ロケ番組は自粛するぐらいのプロ意識が必要だろう。
(本多ヒロシ)