今年1月に肺ガンを患っていると公表した演歌歌手の山川豊が、実はステージ4だったことを、夕刊紙で語っている。現在も抗ガン剤治療中だが、医師には「延命治療」と告げられているという。
山川は昨年秋、病院の検査で肺ガンであることがわかった。年明けに公表後は入院、抗ガン剤治療を開始し、2月上旬に退院。4月には医師の了解を得て復帰していた。
その後はテレビ収録、ライブなどのステージにも立ったが、新曲「兄貴」が発売されるのを機に今回、重篤な状態であることを明らかにした。新曲のプロモ―ションが続く中で、病状を隠したまま活動することは困難。公にして精力的に活動したい、との思いが強いようだ。
そもそも今の状態で、まさか新曲を出せるとは思えなかったという。山川は言う。
「今は5年歌えれば、いや、3年でいいから歌い続けたいと思っています」
兄で歌手の鳥羽一郎には、ステージ4であることを真っ先に報告。
「俺はもうダメかもしれないから」
と、あとのことを頼んだら、
「バカ野郎、お前はとにかく病気を治せ」
新曲が「兄貴」になったのは、たまたま。氷川きよしの先輩として同じ事務所にいた8年前に既ににできていた曲で、
「いつか出したいと思っていたからよかった」(山川)
兄に聴かせたら、神妙な顔をしていたそうだ。
「これが最後の曲かも、というくらいの気持ちでやる」
と心境を打ち明ける山川。
抗ガン剤の服用、体中の発疹、唾液や痰がしょっぱいという副作用を抱えながら、年内に10公演が控えている。
有名人では経済アナリストの森永卓郎氏がガン闘病を抱え、精力的に仕事をこなしている。山川や森永氏の頑張りは、ガンで闘病する人には大きな励みになることだろう。