今、社会問題に発展し、ニュースなどで連日報じられいてるのが「大麻グミ」だ。厚生労働省麻薬取締部は11月21日、大麻グミを製造販売する会社や店舗、製造工場に一斉立ち入り検査を行い、成分の検査結果が出るまで販売停止命令を出した。立ち入り検査は北海道、大阪、愛知、三重、福岡、沖縄など、多岐にわたっている。
大麻グミをめぐっては、規制されていない大麻由来の成分に似た合成化合物「HHCH」の表記があり、食べた人達が体調不良を訴えて救急搬送されるケースが相次いでいた。
中でも注目を浴びているのが、大麻グミを製造販売する大阪の「WWE」松本大輔社長だ。松本社長のX(旧Twitter)のサブアカの書き込みには、こうある。
〈タイのチェンマイに住んでたときに歌手の女の子と一緒にいて自分が風邪を引くといつも大麻茶を作ってくれた。(省略)当時はまだ大麻が違法だったんだけどタイの田舎では生活に根付いてる植物だった〉
過去にタイで大麻を常習的に使用していることを明かすものだ。
このほか、15歳のときに学校の寮で初めて大麻を吸って以降、毎日のように吸う日々を過ごすが、18歳で就職してから一度やめたこと、24歳で「バックパッカーをしながらカオサンで大麻を売り始める」経験も明かしている。現在、このサブアカウントは凍結されているが、この書き込みに対し、タイに長年暮らす日本人が苦言を呈した。
「松本さんが24歳の時って2008年頃ですよね。2008年は、タイのパンガン島で行われるフルムーンパーティーが世界的に有名になった後ぐらい。確かに当時のタイに来る日本人の間では、違法大麻が蔓延していたという話を聞いたことがあります。日本人が多く住むバンコクのマンションの前では、警察官が日本人を見るたびに荷物チェックをしていた。それほど、日本人はマークされていたようでした」
松本社長はXで自身の経歴について〈37歳 タイ出禁になって帰国〉と記している。現在は入国可能となっているようだが、先のタイ在住日本人が指摘した、十数年前に日本人の間で大麻が蔓延していたという話は、松本社長とどんな関係があるのだろうか。
(泰野るい)