総合格闘技イベント「RIZIN.48」が9月29日、さいたまスーパーアリーナで行われ、66キロ契約のRIZIN MMAルールでの第4試合で、萩原京平が高木凌に1ラウンド2分39秒、ネイキッドチョークを決められ一本負けした。
萩原は3連敗で崖っぷちに追い込まれたが、連敗に追い打ちをかけるように敗戦直後、ニュースサイト「集英社オンライン」で元妻へのDVで逮捕されていたことを報じられてしまった。
同サイトによると、今年6月に同居する元妻に対して、投げ飛ばすなどの暴力をふるい、ケガをさせた。6月25日に大阪・豊中南警察署に逮捕され、勾留されていたという。
その後、ジムの関係者は被害届を出した元妻に対し、圧をかけながらにらみつけ、終始無言で立っていた。戸惑う元妻に対し、弁護士や別のジムの関係者がすぐに示談を迫ってきたため、元妻はそれに屈して弁護士が用意した示談書にサイン。
ところが示談金の提示はなく、元妻が弁護士に示談金について確認すると、「時間がないのでサインをして」と急かされてしまう。結局、これまで示談金の支払いはないというのだ。
RIZINの榊原信行CEOは試合後の会見で、
「萩原選手から聞いている話とはずいぶん違うなぁっていう感じ」
と明かし、推移を静観する意向を表明したのだが…。格闘技担当記者が言う。
「RIZINは逮捕されようがドーピングが発覚しようが、実力があれば使ってくれる実力主義。しかし萩原にはその実力が足りないので、もうお役御免では。なので、榊原氏にとってはどうでもいい話なのでしょう」
萩原は2020年8月にRIZINに初参戦。今やRIZINの看板選手となった平本蓮にTKO勝ちを収めるなど、フェザー級のトップ戦線に浮上していた。しかし直近の3連敗を含め、ここまで14戦6勝8敗と負け越している。
「萩原が初参戦した2020年はコロナで外国人選手が来日できなかったため、日本人選手で回していました。それが来日できるようになると、実力不足の選手は続々と淘汰されるように。萩原もそうなりそうです」(前出・格闘技担当記者)
ファイトマネーが減れば、示談金の支払いは難しくなりそうだ。
(高木光一)