芸能

【追悼】ピーコさんが語っていた選挙に行く理由「生まれた時から反体制だからさ」

 ファッション評論家のピーコさんが9月3日に敗血症による多臓器不全で亡くなっていたことが、10月20日に明らかになった。79歳だった。

 ピーコさんは一卵性双生児の弟で映画評論家・おすぎとのコンビ「おすぎとピーコ」で1975年デビュー。オネエキャラの第一人者として、「笑っていいとも!」の曜日レギュラーや、「ものまね王座決定戦」で審査員を務めるなど、お茶の間の人気者に。「情報プレゼンター とくダネ!」や「5時に夢中!」など数々の情報番組で、コメンテーターとしても活躍した。

「おすぎとピーコ」と聞いて思い出すCMがあるというのは、ベテランの芸能記者だ。

「2022年、現・巨人2軍監督の桑田真澄氏と、その息子のタレント・Mattと共演したイシダのCMです。Mattだらけの中にMatt風のメイクを施した桑田氏が一人だけ混じるんですが、イシダの機器がその違いを見分け、異物の検出を行なうというもの。はじかれた桑田氏が『アウトかいな』と関西弁でボヤく姿が笑いを誘いました。2012年には『おすぎとピーコ』バージョンが放送され、こちらはおすぎだらけの中にピーコさんが一人だけ混ざり、はじかれたピーコさんが『なんでわかるのよ、もう!』とオネエ感満載で叫ぶのです」

 ちなみに10月27日に投開票が行われるのは衆院選総選挙だが、10年前の総選挙時には、インタビューに答えて次のように主張していた。

「憲法を改正させたくないってだけで、私は選挙には行くつもりだけどね。おすぎと私は…ゲイなんて生まれた時から反体制だからさ」

 心よりご冥福をお祈りします。

(所ひで/ユーチューブライター)

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