かつてのプロレスファンといえば、ムサ苦しい男たちというイメージだったが、昨今ではプロレス会場に足を運ぶ女性が増加中。後楽園ホールはいまや“プロレス好き女子”たちが押し寄せる、かつてない盛り上がりを見せているという。
いまや全国の試合会場では、リングで戦うレスラーたちに向けた黄色い声が飛び交い、プロレス関連の出版イベントにも20~30代の女性ファンがズラリ。最近ではAKB48の倉持明日香や元メンバーの小森美果など、自身がプロレスファンであることを公言する女性タレントも多い。一体、何が彼女たちを惹きつけるのか? 会場に集っていた“プロレス好き女子”に話を聞いた。
「ちょっとイケメンの男たちが、気持ちとカラダをぶつけ合っているのを見るのが好き。普段まわりにいる男の人たちって、感情を表に出したり、何かに本気になってる姿を見せたりすることがないんです。だから、プロレス会場で男たちの熱い姿を見るとグッときちゃいますね。戦う男性ってセクシーなんですよ」(23歳・専門学生)
「最初はプロレスってカラダの大きいオジサンたちが戦ってるイメージだったんですが、友達に連れられて観てみたら、若くて絞まった体のレスラーたちが生き生きと戦っていて、エンタテインメントとして成り立ってるなと思いました。コスチュームも地味なタイツとかでなく、オシャレなものも多い。髪型も今風だったりして、若い女性にも受け入れやすいんです」(28歳・事務)
確かに最近はオカダ・カズチカや棚橋弘至、中邑真輔といった“イケメン”と呼ばれるレスラーも多く存在する。彼らが女性ファンを呼び寄せているのは事実かもしれない。また、あるファンはレスラーたちとの距離の近さも魅力だと話す。
「会いに行けるヒーローですね。試合を見るだけでなく、選手と握手したりサインをもらったり、グッズ売り場で言葉を交わしたりすることもできる。男性アイドルや俳優さんだとこうはいかないですからね」(27歳・販売員)
周囲の草食男子たちにイマイチ魅力を感じないというそこの女性、一度男たちの熱量みなぎる肉体に黄色い声援を送ってみてはどうか。