1月4日、新日本プロレスは24年連続となる新春恒例の東京ドーム大会を成功させた。同大会はメインの棚橋弘至(38)とオカダ・カズチカ(27)によるIWGPヘビー級選手権を筆頭に、満員となった3万6000人の観客を沸かせ続け、業界の盟主として貫禄を示した形である。
そして今年は、さらに新日本の“1人勝ち”状態が加速するというのだ。興行関係者が明かす。
「棚橋やオカダを軸とし、女性客や新規ファンの開拓に成功した新日本は、年々売り上げを伸ばしている。他団体との格差は広がっています。表向きはどのような形で発表されるかわかりませんが、今年はNOAHが半ば新日本の子会社化するという話です。新日本がベテランレスラーをNOAHの地方巡業にまで参加させ、新日本色を強くしていくといいます。すでに昨年末の大会から、NOAHの興行にもかかわらず、新日本サイドが無料チケットを配布して、敵地にもかかわらず新日本の選手が登場すると大歓声が起こるという“逆転現象”が始まっています」
NOAHに限らず、新日本の勢いとは対照的に他団体の状況は厳しいという。
「昨年に新体制となった、全日本プロレスは地方のスポンサーの力を借りて巻き返しを図っていますが、かつてはシリーズのハイライトだった日本武道館大会はもう10年間も開催できていない。最終戦を地方で開催して満員にできないという寂しい現状です。武藤敬司(52)が全日本から抜けて13年に立ち上げたWRESTLE‐1にしても、肝心の武藤の脚がもう限界に近い状態。一説には100キロ超えの体重を支えるには無理があるほど細くなってしまい、スパッツの中に詰め物をして細さを隠しているとも‥‥。そんな状況と比例して、経営も厳しいようです」(前出・興行関係者)
新日本が絶好調なため、尾ひれがついて噂が飛び交っているだけかもしれないが、多団体の巻き返しにも期待したい。新日本を脅かすライバル団体が出現して、真のプロレスブームが訪れてほしいものだ。