松岡修造の名言をまとめた日めくりカレンダー「まいにち、修造!」(PHP研究所)の勢いが止まらない。出版関係者が話す。
「すでに14刷りに達したそうです。昨年の9月に発売された当初は、これほど売れるとは誰も想像していなかったと思いますよ。日めくりカレンダーといっても365日分あるわけではなく、31日分を毎月繰り返してめくるタイプですからね。それがこの出版不況の中で累計発行部数が55万部の大ヒット。今秋、修造に続けとばかりに有名人の『名言カレンダー』を企画している出版社は、うちだけじゃないと思います」
同じスポーツ界で見れば、野村克也氏も「名言」や「格言」で有名な一人。プロ野球OBであれば、長嶋茂雄氏や王貞治氏など、往年の大スターも数多くいるが、
「バカ売れした要因の一つは、若者たちにウケたからでしょう。というのも、彼自身の公式ツイッターアカウントはないけれど『松岡修造名言bot』(botとは機械による自動ツイートシステム)などといった松岡の名言を拡散しているアカウントが100以上も存在します。今の時代、広告宣伝もさることながら、SNSでの広がりというのは必要不可欠。そういった意味で言えば、年配のファンが多いノムさんや長嶋さんではこうはいかない気がします」(前出・出版関係者)
となると、ツイッターのフォロワー数が124万人にものぼるダルビッシュ有や、83万人のフォロワーを要する田中将大にも白羽の矢が立ちそうだが、
「それもありでしょうけど、ファンが待望しているのは『ジャニーズの名言カレンダー』でしょう。SMAPでもヒットすると思いますが、今ならなんといっても嵐ですよ。『泣きたい時は泣けばいい。そうしないと笑えなくなる』『皆が皆、僕らを応援してくれるわけがない。でも、だからファンの皆が大切だと思う』など、さまざまな名言を残しています。ほかには関ジャニ∞も『辛いって文字に一本足すと幸せって文字になる』など、意外と心に残る名言が多いんです」(前出・出版関係者)
修造効果で2016年は有名人の「名言カレンダー」であふれ返っているかもしれない。