年末の風物詩「2024ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート語30が発表された。今年はドジャース・大谷翔平の大活躍もあり、野球関連のワードが複数ノミネートされるかと思われたが、フタを開けてみれば50本塁打・50盗塁達成の「50-50」のみだった。
一方で「8番出口」「アザラシ幼稚園」など、「なにそれ? 初めて聞いた」という人が多数いる「謎の流行語」も多く、そもそもの選考基準に疑問の声もある。
12月2日にはトップ10が発表され、その中から「年間大賞」が決まるのだが、野球ファンとしては「50-50」の受賞に期待したいところだろう。もし受賞となれば、2021年の「リアル二刀流/ショータイム」、2022年の「村神様」、2023年の「アレ(A.R.E.)」に続く、4年連続の快挙だ。
いや、実はファンの間で秘かな盛り上がりを見せているのが、30番目にノミネートされた「令和の米騒動」だった。今年は全国各地で起きた大雨や高温による米の不作と、インバウンド需要の増加によって全国的に米が品薄となり、スーパーマーケットなどでいち早く米を買い占めたり、在庫なしの貼り紙を見て慌てる人が続出した。これが「令和の米騒動」と呼ばれたのだ。
連日のニュースで取り上げられたこともあり、順当な選出といえるが、野球ファンにとってはむしろ、2023年8月に勃発した、中日・立浪和義監督(当時)の「試合前に白米を食べるな」通達が真っ先に思い浮かぶ。「まさかの1年越しのノミネート」「受賞したら立浪前監督が登壇するのか」などと指摘する輩もいるが…。
いずれにしても、2024年は「大谷の年」であることは間違いない。さすがに立浪氏が登壇することはないが、ファンとしては昨年の岡田彰布氏のように、表彰式で「本当に嬉しいです」とスピーチする大谷の姿を見たいはずだ。
(ケン高田)