事件

〈愛知発〉旧車會メンバーが逮捕された豊橋「暴走事件」の真相/“知らないとアブない”ギョーテン事件の現場

 旧車と呼ばれる古いオートバイの愛好家の集まりを旧車會と呼ぶ。暴走族のOBグループとも現代版・暴走族とも言われるが、果たしてその実態は─。

 福岡県警察は公式サイトで、旧車會についてこう説明している。

《違法行為を敢行する旧車會は、暴走族のOB等が暴走族風に改造した旧型のバイク等で、爆音を轟かせながら集団走行を繰り返す者を言い、地域の人たちに大きな迷惑や危険を及ぼしています》

 さらに旧車會を暴走族とともに暴力団の「人的・金銭供給源」と位置づけ、暴走行為に使われそうな改造バイクを発見した際には、警察に連絡するよう呼びかけていた。

 そんな中、10月23日には愛知県で旧車會メンバーが逮捕される出来事が。社会部記者が解説する。

「道交法違反の容疑で逮捕されたのは30代の建築関係の男。今年6月、豊橋市内で他のメンバー数十名とオートバイで集団走行。その際、他の車両の通行を妨げるように並走したり、蛇行運転を繰り返していた模様。近年、旧車會メンバーが暴走行為で検挙されるケースが目立ちますが、その多くは40代より上の世代で、若い頃からバイクを乗り回してきた暴走族のOBだと言われています」

 豊橋の暴走事件はなぜ逮捕までに4カ月を要したのか。関係者が意外な真相を明かす。

「豊橋のグループは走行中の動画を投稿アプリTikTokにアップして話題になっていたそう。あまりに大バズリして、警察も看過できなくなった。動画を証拠に所有者を特定し、今回の検挙で2台のバイクとスマホを没収したと聞いています」

 旧車會を「中年暴走族」と揶揄する声もある。彼らはかつて「湘南爆走族」や「疾風伝説 特攻の拓」といった人気漫画を読み、バイクに憧れを抱くも、簡単には買えるものではない。それが中年になり、収入が増えたことで、ようやく手の届く存在になった。旧車は「第二の青春」と言うべきか。

 長年にわたり旧車會の取材を続けるカメラマンのきんぞうプロ氏はこう話す。

「旧車會の多くは、きちんと交通ルールを守って走行しています。彼らも普通に仕事をしているので、警察沙汰は避けたい。集団で走る際は左側の車線に寄り、マフラーにも芯を入れて消音に努めています。そうやって、自分たちが走れる環境を守っているのです」

 たとえ昔の血が騒いでも、喧嘩ご法度でツーリングを満喫してほしいが、ここで新たな問題が。

「旧車會の下の世代、つまり子供たちが親の影響で暴走族の真似事を始めて各地で問題を起こしています。今年6月には都内でグループのメンバーが面識のない高校生を金属バットで殴って現金を奪うという事件が発生。これは暴走族の名を騙った単なるカツアゲで、旧車を愛する人間にとってはいい迷惑ですよ」(前出・関係者)

 どこかの党の公約ではないが、ルールを守る大人に育ってほしい。

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