聞いてアキレる「ゼロ回答」だった。西武ライオンズ・後藤高志オーナーのことである。
11月20日に都内のホテルで開かれた12球団オーナー会議後に報道陣に囲まれると、今オフの補強について、
「現場に任せている。FAとか外国人選手についても、現場がしっかり考えているので委ねる」
西武は今シーズン、91敗を記録。松井稼頭央監督、渡辺久信GM兼監督代行が相次いで退団するなど、刷新が進んでいるのだが、
「後藤オーナーの問題発言は、西武グループとしての球団支援について『今までもしっかりやってきました。これからもやっていく』と述べたこと。明らかな金欠が続いているにもかかわらず『しっかりやってきた』とアピールされても、実態が伴っていなければどうしようもない。球団内では『口だけ番長』と陰口を叩かれています」(球団OB)
西武グループはコロナ禍もあって、ホテル事業を売却するなど、資金難は明らかで、とても球団にジャブジャブとお金を使っている余裕はない。身売りをしようにも、本拠地があまりにも不便過ぎて買い手がつかないと言われている。こんな調子では、来年も最下位まっしぐらだ。