ここ数年で確実にユーザー数を増やしている電子書籍。電車の中でも、電子書籍を読んでいる人をよく見かけるようになってきた。
電子書籍を読むための端末、つまり電子ブックリーダーについては、数社が独自の製品を出し、しのぎを削っているのが現状だが、そんな中でも今注目を浴びているブックリーダーがある。それが、楽天「Kobo Aura H2O」である。なんでも、昨年10月末に先行発売を開始したものの、開始数十分で売り切れてしまったという人気ぶり。楽天Koboはこれまでも世界各国で様々なモデルを出してきているが、今回のモデルは一体何が違うのか。今回、楽天Koboの美人担当者・佐藤淳美さんに話を聞くことができた。
まず、Kobo Aura H2Oがこれまでの電子ブックリーダーとまったく違う点とは、防水仕様であることだという。
「日本では、お風呂で湯船にゆっくり浸かりながら本を読みたいという人が多いんです。でも、今まで電子書籍をお風呂で読むときには、ビニールの袋に入れるなどの濡れない工夫が必要でした。それだと、端末がうまく反応しなくてページをめくれなかったり、画面が見づらかったりというストレスがあったんです。そこで、今回は防水機能がついたモデルを初めて日本で発売することになりました」
海外ではプールサイドで読みたいという声が多かったようだが、入浴時間を楽しむという日本の文化に、この防水Koboはぴったりというわけだ。
「水深1メートルでも30分の耐久性があるので、湯船に落としてしまっても安心です。お風呂以外でも、温泉や雪山などでも使えますよ。キッチンでレシピを見ながら料理したいというときにもオススメです」
これまでありそうでなかった、防水仕様のブックリーダー。いつでもどこでも読書を楽しみたいなら、これは非常に便利!
でも、画面が水で濡れていると、タップやスワイプといった動作がやりにくくなるのでは?
「水滴があちこちについていると、物理的に読みにくくなりますから、水滴は軽く拭いてから読んで頂ければ。でも、水滴によってタッチ操作がやりにくくならないよう、画面上に水滴がついた場合には画面を拭くようにポップアップでアラートが出るようになっているんですよ」
なんと、そんな気遣い機能までついているとは‥‥。
さらに、新モデルならではの仕様として、
「画面サイズは従来のものより一回り大きくなって、6.8インチになっています。さらに解像度も楽天Kobo史上最高になっています。コントラストがよりハッキリ出るようになりましたから、コミックを読む人なら、細かい描写まで楽しむことができます」
と、読みやすさという点でもグレードアップしているという。また、寝る前にベッドで読書をしたいという人にも嬉しいのが、
「光のムラがなく目にやさしいフロントライトを搭載しています。だから電気を消した部屋の中や、駅や夕方の公園など薄暗いところでも読みやすいんです」
長時間読む人はバッテリーの保ちも気になるところだが、1回充電すれば、1日30分ほどの読書で約7週間も保つという。旅先などで充電が難しくても、これなら安心だ。
ところで、そもそも電子書籍ならではの良いところとは何なのだろうか。紙の本にはないメリットとは?
「それは、第一にかさばらないということですね。長期の旅行などで何冊も本を持って行くのは重いですよね。電子なら、それが1つのブックリーダーに収まってしまうからラクなんです。それに、家に本がどんどん増えてしまって置き場がない、なんていうことも防げます。私個人の考えでは、紙の本と電子書籍は、うまく使い分けるのがいいかなと思うんです。いろいろ書き込んだり、インテリアとしても楽しんだりしたい本は紙で。出かけるときには電子書籍で、という感じですね」
とはいっても、読みたい本が電子化されていなければブックリーダーも持ち腐れとなってしまいそう。電子書籍は今現在、どれくらい市場を伸ばしているのだろうか。
「当社では、楽天Kobo電子書籍ストアで電子書籍をダウンロードできるようになっていますが、最近では紙の本とほぼ同時に電子版を発売する出版社さんが増えていて、ラインナップはかなり豊富です。新作や話題作はだいたい読めますよ。中でもコミックはかなり点数が多いですが、文学作品や各ジャンルの専門書なども充実しています」
さらに楽天だからこその良さもあって、
「電子書籍の購入でも楽天スーパーポイントが付与されますし、使うことも可能ですから、本以外の買い物に貯めたポイントを回したりすることもできるんです。また、ポイントが数倍になったり、割安で買えるキャンペーンなども用意していますから、お得に電子書籍を手に入れることができるんです」
また、日頃からたくさんコミックや漫画を読む人にも嬉しいのが、約4GBという大容量。
「文字だけの本なら3000点くらい、 コミックなら約60~150点くらい収録しておくことができます。もしも足りなくなっても、メモリーカードで拡張したり、SDカードに保存したりすることができますから安心です」
たった1つのブックリーダーで多数のお気に入り本を管理できる、つまり自分だけの図書館が、お気軽に作れてしまうというわけだ。
読書好きの皆さん、ぜひ電子書籍デビューして、好きな本を思う存分楽しんでみてはいかが?
【参考】
http://books.rakuten.co.jp/event/e-book/ereaders/koboaurah2o/