「秋広選手も糸井でいいわけですよ。糸井になれ!」
これは野球解説者・掛布雅之氏が、スポーツ報知のYouTubeチャンネル〈報知プロ野球チャンネル〉で展開した、巨人・秋広優人への緊急提言だ。6年連続で打率3割を記録した、あの「糸井嘉男タイプ」であると明言したのである。
秋広の打撃練習風景をVTRで見つつ、掛布氏は言った。
「飛距離は意識しない方がいいよね。低いライナーを打った方がいいと思うよ。バッティング練習でもフェンスに直撃するような。放物線の打球を少なくした方がいいと思う」
野手なら本塁打を狙いたいところだが、
「秋広選手が130試合、140試合出たとして、50本打てますか」
と疑問を呈する掛布氏。ここで挙げたのが、秋広と同タイプであると分析した「規格外野手」だった。
「ホームランを30本40本、5年6年続けて打つことと、3割を5年6年続けて打つことは、どっちが難しい?」
掛布氏が阪神2軍監督時代、こんな質問を糸井に投げかけた。掛布氏が続ける。
「あいつは打率3割を選んだんだよね。だからあれだけ長く野球ができたし、お金を稼げる選手になっていったわけじゃない。だから秋広選手も糸井タイプでいいわけですよ」
身長188センチの糸井は2003年、自由獲得枠で投手として日本ハムに入団。2006年に野手に転向し、2009年には初めて打率3割に到達した。2013年にオリックスに移籍するも、2014年まで6年連続で3割を記録し、これは史上8位タイ。20盗塁、ゴールデングラブ賞も同じタイミングで受賞したことを併せれば、史上単独1位の快挙だった。
オーストラリア・ウィンターリーグのアデレード・ジャイアンツに派遣されている秋広。来季、秋広が目指すのは…。
(所ひで/ユーチューブライター)