新社長に内定した宮内正喜氏が6月16日に記者会見を開き、新体制が事実上始まったフジテレビ。宮内新社長はバラエティの刷新など大ナタをふるうと期待されているが、社内ではまったく明るい兆しが見えないという。
「いくら社長が変わっても、20年以上もフジテレビの頂点に君臨する日枝久現会長が取締役相談役として院政を敷くと見られています。政財界に顔が利く日枝氏はある面でフジテレビにとって不可欠の人物ですが、とんねるずに対する溺愛でも有名です」(業界関係者)
ただ、宮内新体制になることで、視聴率が低迷する「とんねるずのみなさんのおかげでした」もいよいよ終了かと言われているが、果たしてどうなのだろうか。
「新体制に期待する人たちがさかんに“とんねるず打ち切り”を噂していますが、日枝氏が君臨する以上、その盟友であるとんねるずの番組が存続するのはもはや確定的。フジ社内では20年の東京五輪までは番組継続が既定路線になっているようです。これには社内だけでなく、他局の関係者も呆れていると聞きます」(前出・業界関係者)
視聴率争いに躍起になるテレビ業界だが、フジテレビだけはまったく違う論理で動いているようだ。
(浦山信一)