政治

国際ジャーナリストが「こじつけ」「常套誤報」と噛み付いた朝日新聞「天声人語」の不見識

 日本を代表する国際ジャーナリストの古森義久氏が、朝日新聞の名物コラム「天声人語」に呆れている。旧日本軍による真珠湾攻撃を取り扱った12月8日付の同欄について、Xで以下のように批判したのだ。

〈いまの日本の防衛論の高まりを真珠湾攻撃になぞらえる朝日新聞のこじつけ〉

 問題の「天声人語」は、1941年12月8日に書かれた国民学校初等科4年(現在の小学4年生)の作文を引用。日米開戦を母親から知らされた際の「いや、ほんとか、そしたらばくだんが落ちて来るなあ」との感想を紹介した。そして最後に「ときは過ぎ、いま、勇ましい言葉が再び、聞こえてきてはいないか。そっと手を、耳にあてる」と結んでいる。

 これに古森氏は、

〈自衛のための自然な意識の高まりをアメリカ攻撃に重ねる。日本の防衛にはいつも文句をつける常套誤報〉

 古森氏が言うように、「天声人語」が矛先を向けるべきは、毎年右肩上がりで国防費と軍備を増強する中国であって、遅ればせながらそれに対応しようとしている日本ではない。日本が防衛費を上げるとなると、朝日新聞は「軍靴の音が聞こえる」と反応するが、「軍靴の音」は中国や北朝鮮から聞こえてくるのであって、日本ではない。それをいつまで経っても「天声人語」は学ぼうとしないようだ。

(田中紘二/政治ジャーナリスト)

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