12月19日放送「アメトーーク!」(テレビ朝日系)は、年末の恒例企画「もっとやれるはずだったのに…反省会」だった。
ゲストは常連の品川庄司をはじめ、相方の岩橋の暴走が元で解散してしまった(元)プラス・マイナスの兼光タカシ、第7世代ともてはやされたのは過去の栄光の四千頭身、昨年のキングオブコントで準優勝を果たすもブレイクに至らなかったカゲヤマ、そして鬼ヶ島の3人も。
正直言って鬼ヶ島に関しては「もっとやれるはず」とは感じられないほどに、ずーっと影が薄い気がするが、それは本人たちもわかっているようで、「なんで呼ばれたのか」と不思議がる。
実は鬼ヶ島は、今年が結成20周年。それもあって、番組の加地倫三プロデューサーがキャスティングしたとのこと。「今年呼んであげなかったら、一生会えないかな(と思って)」と、その理由を明かした。
ちなみに鬼ヶ島は一応、2013年のキングオブコントで準優勝しているのだが、メンバーの野田勉とアイアム和田が、週5日から6日のアルバイトで生計を立てているとのこと。単独ライブを開いても、2人のシフトの兼ね合いでネタ合わせがなかなかできないという。
そんな現状から抜け出したいと、リーダーのおおかわらが相談を持ち掛ける。するとMC側席の設楽統(バナナマン)が、
「鬼ヶ島はね、ネタは昔から定評あるし。あんま言わない方がいいのかな。和田とかもね、奥さんさ…」
これに和田が呼応する。
「(奥さんが)さらば青春の光(の東ブクロ)と不倫したっていうの、あれ、俺なんすよ」
だが、観覧客の反応はいまいち薄い。設楽は鬼ヶ島にとっての一番のトピックスだと強調しつつフォローすると、おおかわらは言った。
「そうなんですよ。ですからこの前、事務所の社長が『和田、さらば青春の光、あんなに大活躍してるのに、お前、悔しくないのか。なんとか、さらばから仕事もらえよ』と(言われた)」
片やメンバー2人がアルバイトで生計を立てる。片や松竹芸能を退所後、個人事務所を立ち上げ、今や年商3億円を超えるという超売れっ子。あまりに明暗がくっきり分かれたが、いくらなんでも自分の奥さんを寝取った輩がいるコンビに「仕事ちょうだい」などとは言えやしないだろう。
ところが品川は、これを否定。
「でも、さらばって(そんな話を持ちかけられたら)乗りそうですよね」
張本人の和田はというと、
「こっちからお願いするのもちょっとね。なんか、誰か言ってくんねえかな」
なんとも他力本願な「宣戦布告」なのであった。
そんなことだから嫁さんを寝取られるんだよ、とも思うが、はたしてこの因縁対決、いや因縁共演、近いうちに実現するのか。共演したら絶対、見るぞ!
(堀江南/テレビソムリエ)