2024年のブレイク俳優ランキングがORICON NEWSから発表され、女優部門では松本若菜が1位となった。
1984年生まれの松本は、23歳だった2007年に佐藤健主演の「仮面ライダー電王」(テレビ朝日系)でデビューし、2009年の「腐女子彼女。」で映画初出演。その後、数々の作品に出演するが、連ドラ初主演は2022年7月期の「復習の未亡人」(テレビ東京系)と、遅咲きの苦労人だ。
そんな松本が一気に表舞台に躍り出たドラマは、今年7月期「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)。デビュー18年にしてゴールデン・プライム帯の連ドラ初主演すると、10月期には「わたしの宝物」(フジテレビ系)でも主演した。
連ドラ初主演女優が翌クールのドラマに続けて主演するのは異例のことだ。しかも「西園寺さん~」とは全く違った悪女。ブレイク女優の1位になるのは必然だったのだ。
ブレイク女優の2位は、上半期1位だった河合優実。1月期の「不適切にもほどがある!」(TBS系)での昭和のスケバン女子高生役で一躍、時の人となった。4月期は「RoOT/ルート」(テレビ東京系)に主演。昨年5月にNHK BSプレミアムで放送された主演ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」が今年7月からNHK総合で再放送され、こちらも大きな話題となった。「2024タレントCM起用社数ランキング」では、河合は昨年の2社から7社と、大きく契約社数を増やしている。
2年後までスケジュールがビッシリ埋まっていると報道されており、2025年上期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」ではヒロイン・今田美桜の妹役だ。
では2025年は、どんな女優がブレイクするのか。「FLASH」が発表した「25年ブレイクする女性タレント」によると、1位は杉浦太陽と辻希美の長女・希空(のあ)。12月20日時点でYouTubeチャンネル、インスタグラム、TikTokの登録者数は257万人超えだ。今後、さらにインフルエンサーとして、存在感を増しそうである。
そして2位は18歳の田牧そら、3位は22歳の畑芽育と、フレッシュ感のある若手女優がランクインしている。
田牧は2019年からNHK「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」でアシスタントを務めるが、女優歴は長い。2023年は「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)で、芦田愛菜演じる鵜久森叶をいじめる生徒役、2024年は「スカイキャッスル」(テレビ朝日系)で、同級生に激しい憎悪の炎を向ける中学生役で注目された。「カネオくん」で見せる天真爛漫な表情とは全く異なる演技だ。
3位の畑も、幼少の頃から芸能活動を始めたベテラン。2024年は映画「うちの弟どもがすみません」主演し、ドラマ「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」(日本テレビ系)では町田家の四女役が記憶に新しいところだ。
なお、昨年の同ランキング1位は原菜乃華。2024年は人気漫画「【推しの子】」の実写版ドラマ(Amazon Prime Video)と、現在公開中の映画版での有馬かな役が注目を浴びている。
「コミカルな役には定評がありましたが、【推しの子】では豹変型と言える演技力の高さを見せつけています。朝ドラ『あんぱん』には今田の末妹役で出演しますが、原にとって飛躍の年になるのでは」(テレビ局関係者)
朝ドラヒロインの妹役は、「次の朝ドラヒロイン」有力候補といわれ、原も河合と同様、次期ヒロインに名乗りを上げることに。スケジュールが真っ黒な河合よりも早く、ヒロインへと駆け上がる可能性もありそうだ。
(石見剣)