ホープフルSは、ディープインパクトの血を持つ馬が特に走りやすいレースです。
例年、春のクラシックを目指す馬の出走が多く、芝2000メートルの根幹距離で行われるGⅠレース。主流の能力と血統のスケールが特に問われるため、ディープインパクトの血を持つ馬の好走率が上がりやすいというわけです。
【23年】父ディープインパクト系(キズナ)のサンライズジパングが13番人気で3着。
【22年】母父ディープインパクトのキングズレインが6番人気で3着。
【21年】父ディープインパクトのキラーアビリティが1着。そして父ディープインパクトのジャスティンパレスが2着。
【20年】母父ディープインパクトのオーソクレースが2着、父ディープインパクトのヨーホーレイクが3着。
【19年】父ディープインパクトのコントレイルが1着。
また、このレースにかぎらず、ディープインパクト産駒が強かった主流レースでは、ドゥラメンテ産駒も同様に走りやすいです。
ちなみにこの〝格言〟により、24年のジャパンCはドゥラメンテ産駒のドゥレッツァ(7番人気で2着)を本命にしました。ジャパンCもディープインパクト産駒が特に強い根幹距離の舞台のため、ドゥラメンテ産駒が穴馬券を演出しているのですが、ホープフルSでは、22年にドゥラメンテ産駒のドゥラエレーデが14番人気で勝利しています。
また、23年は勝ったレガレイラを本命にしましたが、同馬は近親にディープインパクトがいます。そして母父は、ノーザンファーム天栄が育成するとGⅠ馬を複数出すハービンジャーでした。
戦歴、馬柱の傾向は、GⅠに格上げされた17年以降、馬券になった21頭中16頭が前走ではオープン、重賞を使っていた馬。条件戦組は人気でも苦戦傾向にあります。
24年の出走予定馬では、マスカレードボールの父がドゥラメンテ。そして母父はディープインパクト。前走はオープンのアイビーSを上り最速で優勝していますが、23年の勝ち馬レガレイラもアイビーSで上り最速を記録していたように、理想的な臨戦過程です。
なお、最終予想は「亀谷競馬サロン」「競馬放送局」でお伝えします。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン」(オーパーツ・パブリッシング)他多数