10月17日に放送開始予定のドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系)で主演することが決まった松本若菜に、驚きの声が集まっている。
松本といえば、現在放送中の「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)がゴールデンプライムタイムの連ドラ初主演作品だが、業界では同じ俳優がいきなり次のクールで再び主演を務めることは珍しいのだ。
というのも、連ドラの主演は視聴率を担う演技だけでなく、座長としてキャストやスタッフ陣を支える役割があり、精神的にも肉体的にも負担を強いられる。それだけに連続主演というのは、いろいろな意味で〝ありえない〟話だ。
では、連ドラ2クール連続主演を〝初心者〟の松本が担うことになった理由はどこにあるのか。
「わたしの宝物」の主演は「もともと別の女優がやる予定だった」と声を潜めるのは、とあるテレビ局関係者だ。
「『わたし~』の主演はもともと悪女演技に定評がある女優に決定していたが、撮影が始まる直前に急きょ降板となり、松本にお鉢が回ってきたと聞いています。つまり当初、松本は〝代打〟だったというわけです」
主演をドタキャンした女優が誰なのか、詮索好きの芸能マニアの間では菜々緒や松本まりかといった声が上がっている。真偽は不明だが、どちらにせよ「松本にとっては連続主演は大きなチャンス」と、テレビ局関係者が続ける。
「女優としてのデビューは2007年ですから18年目。40歳にして連ドラ初主演を叶えた苦労人といえます。逆に40歳とはいえ見た目はもっと若い。同世代の人気女優より使い込まれていない新鮮さが漂っているのが、オファーが舞い込む要因のひとつでしょう。それにしても、2クール連続主演はなかなか。代役を嫌がるプライドの高い俳優は少なくないですが、彼女の場合は主演俳優としてのキャリアはこれからだけに、断る理由はなかったでしょう」
実は「西園寺さん~」も、元々は別の女優が主演だったが、松本が代役を担うことになった経緯があるという。
「松本がうなぎ屋さんで働くなどしながら、地道にキャリアを積み上げ演技力を磨いてきたご褒美かもしれません。今度の『わたし~』は『西園寺さん~』とはまったく違う悪女役で役作りは大変でしょうが、実力派の松本なら務まると、制作側が判断したのでしょう」(エンタメ誌ライター)
〝代打の女神さま〟を襲名した松本が、見事に連続タイムリーヒットを放つことができるのか要注目だ。
(石見剣)