2025年春から中央快速線と青梅線で、グリーン車のサービスが開始される。本来はもっと早くスタートする予定だったが、半導体不足による車両製造の遅れなどがあり、ようやく実現となった。
すでに昨年10月からグリーン車を連結した列車が走っており、無料で利用できるとあって、たいへんな混雑ぶり。しかし、サービスを開始して有料になれば、混雑は多少は収まりそうだ。
そこで気になるのが、グリーン車のどこに乗ったらいいのか。いわゆる「勝ち席」はどこなのか、という点だ。
グリーン車は2階建てで、2階席と1階席、車両の端に位置する平屋席の3つがある。鉄道ライターにオススメを聞いてみた。
「8人以下のグループで利用するなら、平屋席がいいですね。ここは座席が2列、計8席の個室のようになっており、仲間だけであれば多少騒いでも問題ありません。天井が高く、開放感がありますよ」
一般的に人気なのは、2階席だ。視線が高く、普通列車よりも景色を楽しめることがその理由となる。ただ、市街地ではそれほど景色はよくないが。
1階席は景色を楽しむことはできないため、人気はいまひとつだが、空いているからと、あえて選ぶ人がいる。別の理由で1階席に座る人もいると、先の鉄道ライターは言うのだ。
「1階席は視線が低く、駅に停車すると、ホームに立っている人の膝ぐらいの高さになります。もしホームにミニスカートの女性がいれば…。うっかりグリーン車の乗車口で待っていて、列車が来て慌てて普通車の乗車口へとホームを走って移動する、というのはよくあることですが、この時は思わぬシーンに出会えることがあるとかないとか…」
グリーン車に何を求めるかで、座席を決めるのがよさそうである。
(海野久泰)