第1話の平均世帯視聴率は5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)、個人は3.1%だった。香取慎吾がフジテレビで11年ぶりに主演するドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」の数字である。
テレビ局の報道マンだったが不祥事を起こして人生崖っぷちの主人公が、子育てを通してより良い社会を作りたいと願うようになり、日本を変えるため、選挙に立候補する…というストーリーだ。
その第1話には、香取の盟友・草彅剛が、2023年のフジテレビ主演ドラマ「罠の戦争」で自身が演じた主人公の政治家秘書・鷲津亨役で登場。香取とのドラマ共演は約27年半ぶりとなった。
「フジテレビは香取を各番組に起用しまくり、主演ドラマへの期待度がうかがえましたが、第1話は残念な結果となりました。そもそも香取が数字を持っているかといえば、微妙なところだった」(テレビ局関係者)
その香取は、同じ元SMAPのメンバーである中居正広が、自宅での女性トラブルで解決金9000万円を支払ったと報じられ、トラブルを認めるコメントを1月9日に出した。各局が中居の出演番組の放送を見送る中、フジテレビも「だれかtoなかい」の放送を当面、休止すると発表した。
香取はかつて「まつもtoなかい」のタイトルでスタートした2023年4月30日に、ゲスト出演。中居とは6年ぶりの共演とあって、それまでの番組最高の世帯視聴率10.5%、個人7.0%を記録した。
「『だれかtoなかい』は、中居のパートナーが岡田准一にリニューアルしての初回放送が1月12日にある予定でした。にもかかわらず見送りは岡田に申し訳ないので、香取を中居の代役に、という声が上がっているようです。とはいえ、香取の主演ドラマの視聴率からして、その話は立ち消えになりそう。第2話以降、視聴率が伸びる要素があるかどうか…」(芸能記者)
いろいろ思惑がズレてしまいそうである。
(高木光一)