このまま選手生活にピリオドを打つことになるのか。プロ19年目の巨人・坂本勇人が試練を迎えている。
「打撃の形が固まっていないのか、タイミングが取れず、ストレートに押し込まれてアウトコースの変化球を振らされています。内容が悪いので、2軍での調整が必要になってくるかもしれません」(スポーツ紙デスク)
高校生ドラフト1位で巨人に入団し、右打者では最年少での2000安打を達成した。2012年には最多安打、2016年にはセ・リーグの遊撃手としては史上初となる首位打者と最高出塁率のタイトルを手に入れ、2019年は最優秀選手(MVP)に選ばれた。近年は加齢による衰えが指摘され、昨年は109試合で2割3分7厘、7本塁打止まり。36歳で成績は右肩下がりだ。
「3000安打への期待がかけられていますが、本人は数字にこだわりはありません。守備固めや代打要員で選手寿命を延ばすつもりはないですよ。プロ野球生活を『やり尽くした』と言っていたこともあるので、打棒が復活しなければスパッと今シーズン限りで引退する可能性はあるでしょうね。引退後はプライベートを充実させたい意向で、結婚願望も持っていますよ」(前出・スポーツ紙デスク)
ポスト坂本を目指しているのは中山礼都だが、こちらはレギュラーをつかむまでの決定力を欠いている。守備力を含め、チームにはまだ坂本が必要とされているようだが、予断を許さない状況なのである。
(田中晃)