3月2日に開催される「第18回東京マラソン2025」は、今年9月の「東京2025世界陸上」選考レースを兼ねる。世界選手権の参加標準記録2時間6分30秒の突破と、日本人トップが必須条件になるだろう。
昨年のベルリンマラソンで、男子マラソン日本歴代2位となる2時間5分12秒を記録した池田燿平を筆頭に、2時間5分51秒で同6位の山下一貴、2時間5分59秒で同8位の其田健也といった傑物揃い。あるいは昨年のパリ五輪で6位入賞を果たした赤﨑暁への期待も。ベストタイム2時間7分32秒は、他の3人と比べると見劣りするが、夏本番の暑さの中で見せた快走は記憶に新しい。
日本テレビスポーツ局が運営するYouTubeチャンネル「日テレスポーツ【公式】」に出演した赤﨑は「東京マラソン出場の理由」を聞かれ、次のように答えた。
「持ちタイムが遅かったので、まずはタイムを出さなきゃいけないのかなっていうので、今回、東京マラソンを選びました。タイムが出やすいコース、起伏が少ないっていうのがいちばん強い印象ですかね」
確かに起伏が少なく、気温もマラソンに適しており、好記録を狙える日本有数の大会であることは間違いない。しかしながら、今年はちょっと様子が違っているようで、当日の最高気温は過去最高となる20度超えの予想。過去17回で最も気温が高かったのは、2011年2月27日の「第5回大会」で18.7度だった。日本人トップは川内優輝(全体3位)の2時間8分37秒。次いで2020年3月1日開催「第14回大会」の17.9度だが、大迫傑が日本人トップ(全体4位)となり、自らが持つ当時の日本記録を更新する2時間5分29秒でフィニッシュとなった。
ランナーたちはどんな準備をして本番に臨むのか。
(所ひで/ユーチューブライター)