2年連続Bクラスに沈んでいるヤクルトが沖縄県浦添市での春季キャンプを打ち上げたが、高津臣吾監督からは悲壮感たっぷりの言葉が飛び出した。
キャンプ中には衣笠剛前オーナー代行、球団マスコットキャラクター「つば九郎」を支えた球団スタッフが相次いで他界し、チームの士気に大きく影響が出そうな事態に見舞われた。
「2人が神宮で見守ってくれていると思う。より一層、盛り上げよう」
高津監督はナインに呼びかけたが、キャンプの手ごたえがあまりなかったのか、
「このままでは勝てない。みんなが束にならないと、他球団には勝てないよ」
そう言って奮起を促したのだった。
村上宗隆が今オフ、メジャリーグにポスティングで挑戦することがほぼ決まっており、来シーズン以降の戦力ダウンは否めない。投打ともに柱の軸となりう
る選手が台頭していない上、頭数も足りていない。戦力的に厳しい状況に置かれていることで、高津監督の心境が穏やかでないことは明らかだ。
と指摘する。そこで球団関係者は、こんな仰天策を口にした。
「前に優勝した時も戦力的には不十分だったけど、コロナ禍で他球団の選手が感染して戦力がそがれてしまい、なおかつ延長戦が10回までになったから、引き分け試合が大幅に増えた。その状況に助けられて、阪神を僅差で抜いて優勝できた。今なら球界を揺るがしそうな違法オンラインカジノ問題で、次々と他球団の主力の関与が発覚して、開幕からペナルティーを食らう事態にでもなれば、状況は変わると思うけど…」
なんとも不謹慎な神頼みだが、それほど高津ヤクルトが開幕前から追い込まれていることだけは間違いない。