燕の主砲がホームランを量産し、チームはすっかり独走態勢。そこへ、伝統球団が反撃の狼煙を上げる。ゲーム差が二桁開こうと、セ界のペナントを諦めるにはまだ早いのである。
阪神、そして巨人がヤクルトを猛追し、大逆転もありうると報じているのは「週刊アサヒ芸能」(8月18・25日合併号)である。
8月2日、巨人の臨時投手コーチに球団OBの高橋尚成氏が就任。12球団ワーストの防御率4.03、304与四球(8月4日現在、以下同)にあえぐ投手陣のテコ入れに着手した。球団関係者が経緯を解説する。
「何を隠そう、全権を握る原辰徳監督自らラブコールを送りました。制球力を武器に海を渡った実績と明るいキャラクターを見込まれて、先月、解説の仕事で東京ドームに訪れた際に直接打診したようです。あまりの急転直下に本人も『え、マジで!?』という反応だったとか。生活拠点をロサンゼルスのアナハイムに移しており、現地の家族との相談で、8月20日までの任期となりました」
目下、ファームで伸び悩む若手左腕の育成に尽力中だ。球団関係者が続ける。
「一番の目的は、高橋優貴の再生にほかなりません。昨季11勝を挙げながら、今季はここまでわずか1勝。四球から崩れるパターンでKOされてばかりです。どうやら、桑田真澄投手チーフコーチの指導が裏目に出ているようですね。『完投』と『制球力』にこだわるあまり、高橋のフォームやメンタルに悪影響を与えてしまった。自分のノウハウが万人に通用すると信じて疑わない頑固な指導法が、一部の選手から不評を買っているんです」
すなわち、シーズン途中の異例人事は、桑田コーチを牽制するものだという。このまま成績が改善されなければ、懲罰左遷も免れまい。
事実、昨季も行われたシーズン途中でのコーチ陣シャッフルがあるのではと、首脳陣は戦々恐々。そこまでして負の流れを変えたいというわけで、エースや主砲にも聖域特権はなく…。
阪神の「ヤクルト独走ストップ」ウルトラC案も含めて、この続きは「週刊アサヒ芸能」にて確認を。