セ・リーグぶっちぎりの首位を走るヤクルトを、コロナ禍が襲った。7月9日に高津臣吾監督をはじめ、山田哲人など計14人のコロナ感染が判明。10日には中村悠平、塩見泰隆など選手、コーチ、スタッフの計9人が新たに陽性判定を受けて、2日間で計23人が離脱した。
セ・パ12球団は7月10日に臨時で代表者の会議が行われ、9日、10日、11日にPCR検査で陰性判定を受けた1、2軍の選手をかき集めて12日からの中日戦(豊橋市民球場)から試合を行うことを確認したという。だが球界関係者は「間違いなく戦績に影響が出る」と懸念している。
今年に入ってからも、セ・リーグではDeNA、パ・リーグではソフトバンクがチーム内にコロナがまん延して、活動を止めた。スポーツ紙デスクが言う。
「9日、10日の土日の試合を中止、延期したとはいえ、11日を含めて3日間しか止められない。なにより高津監督の離脱は痛すぎるでしょう。今年の快進撃の最大の要因はなんといっても、徹底的に管理された投手起用。その方針を決めているのは高津監督ですから。他球団は内心『まだペナントレースが分からなくなってくる』とほくそ笑んでいますよ」
不可抗力とはいえ、今年もコロナがペナントレースを引っ掻き回している。