卓球選手や芸人に続いて、プロ野球界にも違法オンラインカジノ汚染が広がっている中、日本野球機構(NPB)が明らかにしたのは「7球団14人」という「自己申告者」の数だった。これは既にカジノ利用が明るみに出て活動停止となっているオリックス・山岡泰輔を除く面々だ。
山岡に関しては、公安関係者からの情報をもとに、オンラインカジノに興じていたことが発覚。任意で警察の取り調べを受けたという。それを受けて12球団は選手、首脳陣、裏方に自主的に名乗り出るよう呼びかけた。その結果、14人が応じたのである。
問題は、名前と球団名をいっさい公表していないこと。どんな形で呼びかけて、名乗り出た者へのペナルティーをどう科すかは「各球団の判断」によるという。
「NPBはいつも通りのお役所対応で、ファンから批は判が殺到している」(球界関係者)
とあるセ・リーグ球団の関係者は、次のように言って頭を抱えるのだった。
「2軍選手や裏方ならまだ替えが効くので対応できるが、問題は1軍レギュラークラスが絡んでいた場合、山岡のように活動自粛を自球団で言い渡せるのか、という点。すでにパ・リーグ球団のレギュラー格や、1軍で実績豊富な投手が関与していた、との情報が流れている。コロナ禍の時のようにある日突然、4番打者が1軍から消えた、なんて話も出てくるわけです」
しばらくの間、眠れない日々を送る選手は相当数いるようである。