芸能

R-1優勝でも「友田オレ」によぎる不安…バラエティー番組での「トーク力」ポテンシャル

 ファイナリストのメンツを見た時は、「フジテレビのスポンサー離れを逆手に取って、下ネタを解禁したら最強」と、個人的にずっと推しているルシファー吉岡に期待を寄せたものの、今年の審査員は友近と佐久間一行が加わって7人体制になると知り、途端にイヤな予感がした。「ピン芸で誰がいちばん面白いか」を決定する「R-1グランプリ」(フジテレビ系)のことだ。

 というのも「佐久間は下ネタが大嫌い」として知られているので、そうなると、ルシファーが一気に不利になる。

「佐久間対策」というわけでもなかろうが、結局のところ、ルシファーは下ネタを封印。3月8日放送の決勝では「『外見が菅田将暉と入れ替わったら』という話題を居酒屋で討論している様子」といったネタを披露するも不発気味で、ファイナルステージ進出はならなかった。

 もうひとりの推し、紅一点の吉住も「もしかしたら、ゆりあんレトリィバァ以来の『THE W』との2冠に輝くかもしれない」と期待していたが、これも残念ながら敗退。

 結局、ファイナルステージに駒を進めたのは、田津原理音×ハギノリザードマン×友田オレの3人だった。

 しかしいろんな笑いの方法論がある中で、揃いも揃って3人ともフリップを使用するネタをもってくるとは、どうにも創造性の欠如を感じる。結局、優勝したのは若干23歳で最年少王者となった、友田オレだった。

 その友田が展開したネタは、ファイナルステージはフリップを用いたものの、基本は歌ネタ。もはやどぶろっく以外の歌ネタにはなんの興味もない私は、「ああ、またこのタイプか」とシラけてしまった。

 しかし、この友田オレ、「最年少王者」の話題性と、若いだけにちょっと見た目がいいこともあって、今後は他のバラエティー番組で見かける機会が増えるに違いない。

 なんといっても、2024年王者の街裏ぴんくが、あのルックスにクセ強、大声でホラ話をするだけの芸風で、エピソードトークを披露したとて「それもホラ?」となってしまうのがオチ。優勝後にバラエティー番組で活躍していた印象はなく、結局はウエストランドの井口浩之が言い放った「R-1には夢がない」を体現していた。その反動で選ばれたのかもしれない。

 ただし、懸念もある。ネタ以外のトーク力や瞬発力が試される場面において、友田がはたしてどのくらいのポテンシャルを持っているのか、だ。少なくとも、ネタ後や王者となった感想を求められた際のトークを見た限りでは、気の利いたことを言えるタイプとは感じなかった。

 それこそ優勝直後に出演した「ワイドナショー」(フジテレビ系)でフリートークが苦手なことがバレてしまい、その後、早々にテレビで見なくなった、2023年王者の田津原理音のようなことにならなければいいが…。

(堀江南/テレビソムリエ)

カテゴリー: 芸能   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
同僚ヘルナンデスが指摘!第一子誕生の大谷翔平「ボールが見えない」のは「夜中に起きなきゃいけない」から
2
前世の記憶を持つ少年「僕は神風特攻隊員だった」検証番組に抱いた違和感
3
メジャーリーグ評論家が断言「村上宗隆はヤンキースに行くしかない」意外な理由
4
これはウザい!不愉快!「サン!シャイン」炎上&お払い箱タレント再利用の愚行
5
「二股不倫醜聞」の永野芽郁は映画「かくかくしかじか」宣伝にどんな顔で出てくるのか