11月17日、スポーツ紙で巨人の秋広優人内野手の背番号が「68」から「55」に変更することが内定したと報じられた。
巨人の「55」と言えば、1993年から2002年まで、あの松井秀喜がつけていた背番号だが、14年以降は“空き”の状態となっていた。
「秋広は昨年ドラフト5位で入団し、来季が2年目。高卒1年目であることからまだまだ体の線は細い印象ですが、魅力は何といっても2メートルという規格外の身長とリーチの長さ、そしてそれらを活かした長打力です。ただ、今春のキャンプでいきなり1軍昇格を果たしたものの、オープン戦で2軍に降格。その後、1軍選手のコロナ感染の影響で9月末に1軍を1打席だけ経験し、再び降格しています。それでも2軍では常時4番を任されるなど英才教育中で、巨人も多くの主軸がベテランの域に入り始めたことから、1軍に定着できる若手の育成は急務。『55』番は秋広への原監督の期待値の高さがうかがえます」(野球ライター)
ただ、松井の後の「55」には、08年にドラフト1位で入団した大田泰示(16日に日本ハムを自由契約)の存在もあった。
「大田は原監督の第二次政権時代に高卒で入団。東海大相模の後輩であることから原監督からつきっきりで指導を受け、将来の主砲として期待を一身に担いました。しかしルーキー時から背負わされた『55』は荷が重すぎたのか1軍に定着できず、14年に『44』に変更となり、その後、日本ハムへ放出。むしろその後の覚醒と活躍ぶりの方が目立ったほどです。そのため今回、秋広の『55』報道にはファンから、《1軍で結果を出してからでも遅くはない》《またプレッシャーに押し潰されないことを祈るばかり》といった否定的な声が多く上がっていますね」(前出・野球ライター)
背負った選手でなければわからない巨人の「55」の重圧。秋広は跳ねのけられるか。