日本テレビのやり口に、アニメファンが大ブーイングだ。人気のアニメ番組とバラエティー番組を「抱き合わせ」にして、どうしても同時に録画されるようにしたのである。
抱き合わせにされたのは、4月8日から放送が始まった「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」と「上田と女がDEEPに吠える夜」。11時59分から「上田と女がDEEPに吠える夜」が放送され、その後で「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」になるのだが、番組表ではひとつの番組として扱われている。リアルタイムで視聴すればなんら問題はないのだが、録画すると2つの番組が地続きで入ってしまうのだ。そのため「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」だけを見たい場合、上田晋也の番組を早送りする手間がかかる。
初回放送の番組表が公開されると、この仕様にアニメファンは憤慨。すぐに変更されると思われたが、まもなく放送される2回目も、抱き合わせのままだ。2回も続くということは、ついうっかりやたまたまとは考えにくく、日本テレビが意図的にセットにして、アニメファンに無理やりバラエティー番組を見せようとしていることになる。
ガンダムの方が抱き合わせにされているのでは、という疑問も浮かぶが、アニメ関係者は完全否定する。
「『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は『シン・ゴジラ』総監督の庵野秀明氏が代表取締役を務める制作会社『カラー』が制作するもので、庵野氏は脚本も手掛けています。先行して劇場公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は興行収入が30億円を超える大ヒットになりました。ネタバレになるのではっきりとは言えませんが、ファーストガンダムが好きなら歓喜する要素があり、放送の注目度は高い。ガンダムがバラエティー番組に抱き合わせにされているなど、ありえませんよ」
アニメファンの気持ちを逆なでする抱き合わせは、いつまで続くのか。
(鈴木誠)