サッカー日本代表として活躍し、2002年のW杯日韓大会では初戦のベルギー戦でゴールを決めた鈴木隆行氏が、衝撃の告白! 一歩間違えれば、鹿島アントラーズには入っていなかったというのだが…。
水内猛氏のYouTubeチャンネルに出演して自身のサッカー人生を振り返ると、プロ入り時の紆余曲折を語った。日立工業高校1年生の時から国体に出場し、優秀選手に輝いたことで、複数のJリーグチームから声を掛けられていた。
「周りからも鹿島に入りなさい的な雰囲気がすごくあった。でも、イヤだったんですよ。地元でチヤホヤされるのもイヤだし、あまのじゃく的なとこがあって、柏レイソルと浦和レッズ、ジェフは視界に入ってました」
地元の鹿島が最有力候補ながら、別のチームに行こうと考えていたのである。
そんな考えが一変する出来事が起きる。カシマスタジアムに鹿島の試合を見に行った時のことだ。
「ジーコがクロスをヒールでボーンって決めたんですよ。それを見て、鹿島に入ろうって思ったんですよ。やっぱり鹿島の方がいいって思った。鹿島に入れたのはジーコのおかげなんです。もしかしたらひねくれて、違うチームに行ってたかもしれない」
ジーコだけでなく、カシマスタジアムの雰囲気も鹿島入りに背中を押した。
「満員でちょっと狭かった。満員ですごい盛り上がって、ここでプレーしたいなって思って、やっぱり地元のチームだなって鹿島に入ろうと思った」
鹿島がJリーグ、ナビスコカップ、天皇杯の三冠を達成した2000年に鈴木氏は大活躍し、三冠に貢献。もし他のチームに入っていたら…と思うと、ジーコの力には驚くしかない。
(鈴木誠)