マギーの魅力はもちろんルックスだけではない。今年は昨年以上のペースでバラエティ番組への出演が続いているように、タレントとしても高い評価を得ている。アイドル評論家の堀越日出夫氏はこう分析する。
「男心をくすぐる色気に加えて、嫌みじゃない負けず嫌いと、それを周囲に感じさせない地頭のよさがありますよね。モデルからタレントに転身するケースは多いのですが、自分のポジションを冷静に分析したうえで何ができて何ができないのかを判断することは、そう簡単にできることではありませんよ」
実際、マギーの自己分析は「自分はおもしろいことを言えるわけでもないし、何か特技やキャラがあるわけでもない」「単純に番組に華を添える役」と、かなりドライである。
「ある意味、リアリストですが、それも当然でしょう。というのも、マギーは派手なルックスからは想像できないような苦労をしていますからね。今年1月に放送されたフジテレビ系の特番で、初めて貧乏だった幼少時代のエピソードを公開していますが、幼い頃に両親が離婚して弟とともにカナダ人の父に育てられたものの、俳優を目指すような“自由人”だった父親の収入が不安定で、何の肉を食べていたのかわからないほど貧乏だったそうです。内に秘めたハングリー精神は並ではありませんよ」(芸能記者)
こうした“陰”が魅力になっている面もあるのだろうが、特筆すべきは番組で共演した有吉弘行、坂上忍という毒舌で知られる2人からも熱烈なラブコールを送られていることだ。
「芸がなくても変に媚びず、状況を客観的に見ることができる頭のよさが伝わっているのでしょう。彼らのお眼鏡にかなったということはタレントとして合格の“お墨付き”をもらったようなもので、もちろん必然的に番組に出るチャンスも増えるでしょうね」(三杉氏)
グラビア系タレントやアイドルには容赦ない毒舌で切り込んでいく有吉も、事あるごとに「マギー推し」を公言しており、共演では珍しくデレデレの顔を見せている。MCを務める「ウーマン・オン・ザ・プラネット」(日本テレビ系)では、レギュラーの元AKB48・大島優子に対して「頑張ってはいるけど、美人じゃない」と毒舌を吐く一方で、「俺だってマギーのような美人にはすり寄っていくよ」と宣言。実際にマギーがゲスト出演した際には、「うわ! マギーちゃん! マギーちゃん好きなのよ!」「マギーちゃんの写真集も買った!」と、珍しくハシャぎまくっていた。
「写真集は自腹で購入したそうですが、好みのタイプなのも本当のようです。よほど気に入ったのか、何度も共演していますよ。有吉はキャスティングに口を出すタイプではありませんけど、これだけ公言していれば嫌でもスタッフの耳に入るはずで、今後も共演が増えるでしょうね」(民放バラエティ関係者)
そんな有吉同様、坂上忍もマギーを高く評価する一人。昨年12月に放送された「櫻井有吉アブナイ夜会」(TBS系)で共演した際には、坂上がマギーのルックスをほめたうえで「自分の理想には、いって(届いて)いないところが見え隠れする」、だから「手を差し伸べたくなる」とベタボメ。さらに「お酒の席でも飾らないところもお気に入り」と絶賛している。
坂上とはプライベートでもよく飲むそうだが、それにしても、芸能界の“2大毒舌王”にここまで言わせるマギーの魅力は、やはりタダ者ではない。