芸能界きっての大相撲好きとして知られるやくみつるとデーモン閣下が3月15日、相撲対談本「勝手に大相撲審議会」(中央公論新社刊)の発売記念トークショーを行った。
本書は二人が愛する大相撲を広く、そして深く語り合った内容で、お互いの少年時代の相撲の思い出から印象に残る名勝負、相撲協会への提言・苦言などが、豊かな相撲知識をベースに軽妙洒脱、かつ愉快に語られている。
イベントでは、本書でも語られている白鵬問題に言及。やくが「今場所は初場所の白鵬の審判批判問題が尾を引いて、不穏な空気の中で始まった」と言うと、デーモンは「白鵬が31回目の優勝をしたときに優勝祝賀会から3次会まで、朝の4時半まで一緒に飲んでいたが、ああいう飲み方をすれば、次の日の朝に酒が残っていて当然。酔ったまま発言したので、あんなことになったのでは」と見解を語った。
今場所34回目の優勝を狙い、快進撃を続ける白鵬だが、最近は報道陣への態度も硬化させている。また、昨年の大島部屋存続問題から白鵬と宮城野親方との確執が生じているとも囁かれている。
「白鵬はすでに内弟子もいて、所属する宮城野部屋の中にいわば“白鵬部屋”を構えているような状態。モンゴル力士の受け入れ拒否の一件以降、白鵬は自分の勢力を固めようと水面下で動き始めているようです。もはや親方のコントロールも効かなくなり、部屋は分裂状態です」(スポーツ紙記者)
著書の中でもやくとデーモンは「実力を認めるからこそ、厳しい物言いをつける」と語っているが、ここはひとつ、白鵬と親交の深いデーモンが宮城野親方との仲を取り持ってみてはどうだろうか。